見出し画像

猫の不思議②

うちの猫とは仲良くなかった。

親が何の相談もなく飼い始めたこともあり、
しばらくは、たまに食堂で顔を合わす、
シェアハウスの同居人くらいの距離感だった。

親が認知症で世話をしなくなってから、
関係は劇的に変化した。

ご飯やトイレの掃除をするようになると、
徐々に私と過ごす時間が長くなっていき、
今ではすっかり部屋に居座ってしまった。

最初は「ニャー」と鳴いても、
何の目的の声なのか判別できなかった。

最近では
【かまって】
【ごはん】
【なでて】
【あけて】
が何となく理解できるようになった。

そしてこの頃。
猫の居場所に変化が。

窓際のカーテンに包まるのを止め、
2メートルの棚の上にお引越し。

そこはエアコンの送風口の前。
気候的なことで言えば、
現在のゴールドコーストなのでしょう。

最初はカーテンレールを綱渡りして、
辿り着いていたのですが、
足を踏み外すこともあったので、
棚の途中に板で足場を作ってみる。

今ではそこを三段跳びで駆け上がるように。

そんなとき新しい【ニャー】

棚を見上げながらまず鳴く。
そして私を振り返る。

何かをお願いしている瞳。
私が立ち上がり猫に触れると、
急に駆け上がる。

どうやら勢いをつけてくれ…
ということ(?)のようだ。

押せってこと?

これを私は
【ダチョウ倶楽部のニャー】と命名。

テレビで覚えたのかなぁ。
それともそういう遺伝子でもあるの?


この記事が参加している募集

#猫のいるしあわせ

22,227件

お疲れ様でした。