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江戸城 100名城の旅

御朱印帳を集めている娘さんたちをもう馬鹿にすることはできない。なぜなら、日本100名城スタンプを蒐集するようになったからだ。

「江戸城」と聞くと、皇居、丸の内、ランナーと連想する。知らないわけではないが、目的地として向かったことはなかった。

転職活動を開始せず、無職でいる苦しさ。無為に生きることの虚しさよ。今回は、そんな思考迷路からの逃避として竹橋をめざした。


東京国立近代美術館からの眺め

スタンプだけが目当てなら「北の丸公園第3駐車場」です。

スタンプは各所で捺せるはずが、北の丸公園第3駐車場(日本武道館の横)の1か所に集約されていた。早い話、面倒なので窓口を減らしたのではないだろうか。

つまり、最短の最寄りは、九段下駅ということになる。が、竹橋駅には近代美術館があり「重要文化財の秘密展」を開催していた。教科書で見た作品たちが並ぶ。

アートは、ちっぽけな現実を忘れさせてくれた。まとまらない思考を肯定してくれる。そんな感傷にひたっていると、いつもと違うお濠と石垣が目の前にあった。

ガラス1枚挟むだけ、サッシで囲うだけなのにどこか洗練された作品のひとつになっていた。館内から目を向けることで建築も芸術であることを再確認できた。


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