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005話:靴のしくじりから教えてもらったこと

思い出してみますと、靴を買いたかったのではなく、靴を買うことが楽しくて、そんな経験にお金を払っていたのだと思います。

前回の投稿では、店員さんに対してズタボロなことを書きました。でも、靴について話して盛り上がって、別の靴を出して頂いては、また新しいはき心地、デザインを感じる。

そのことは楽しくて仕方ありませんでした。例えれば、寿司屋で大将と話していて、つぎつぎと美味しいオススメが出てくる感覚。

そんなこんなで何足買ったか、あんまり覚えていないけれど、その時買った靴で今も履いている靴はありません。

でも、それはそれでよかった。
形は残っていないけれど、その時感じた、気持ち。初めて足を通す時の新鮮さが、靴を楽しむ気持ちを育んだのでしょう。

そもそも「しくじり」は自分にとって、きっと楽しい事。
失敗することによって、強制的に自分の気持ちや感覚と向き合わされ、次に向けて改善するということができるのだから。

KOKONで5分で購入した失敗の教訓を生かし、前回は、店員さんにしっかり見てもらいました。店員さんは綺麗なスーツをよく着こなし、立ち振る舞いも洗練されていました。自信に満ち溢れて力強くオススメしてもらったのだから、これで良い靴が手に入ったと心から思ったものです。


そして、しくじりました。選んでもらった靴は、靴の甲革が足に刺さり、踵は靴擦れし、靴が血だらけに。歩くことすらままならなかった。42NDでの靴選びは自分の足の感覚を無視していましたね。

でも、おかげで自分の感覚に向き合って靴を選ぶということを教わりました。それは私が後に靴木型を削り始めた際、休む事なく改善を続ける事になるベースとなる体験でした。

余談ですが、1月中旬に仮想通貨に100万円ほどつぎこみ、大暴落の末、今では40万円に減っています。実は暴落始まった時に傷が浅いうちに売るか迷いました。

それでも「これで、売らずに持ち続けること、損するリスクが高い中で得るものはなんだろう?」という気持ちがフツフツと。


ただのアホのような気もしますが、自分が損したくない気持ちがあるので、「仮想通貨が描く未来は明るいに違いない」という理由が欲しくて、その技術的な特徴、ブロックチェーンにどのような用途があるのか、など投機を超えて本格的に勉強するきっかけになり、知識を増やす事ができました。

しくじることを楽しむ事。なかなか難しいかもしれませんが、しくじりから何かを生み出す経験を積み重ねていくことで、気軽に失敗することができ、その分確実に積み重なってきます。それが経験だと思います。

まずは、失敗してもいいことからすぐに始めてみることをオススメします。

ーー当時のわたしへのメッセージ。ーー
・きっと落ち込んでるだろうけど、失敗しないこと、良い靴を買う事だけが靴選びじゃない。
・結果を次にどう繋げるか。それに集中することを楽しもう。

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