021話:レザーアワード2012の収穫

Japan Leather Awardでは、参加者同士が懇親する場があります。
(画像はthree2fourさんのHPからお借りしました)

そこで、酒を片手に出展者の作品をつまみに楽しむことができ、交流を広めることができること。そのためにだけでも出展する価値があります。

とにかく楽しかったのだけれど、何を話したかは全く覚えていません。ただ、その後長い付き合いになるthree2fourさんと出会うことになります。

three2fourさんとは?

怪しいひとです。以上、おわり。

色々な方々から怒られそうなので、ちゃんと書きますね。
革小物やバッグなどを製作しており、HPで色々作品を公開されています。


哲学や作品のコンセプトは、こっちを見ていただくとして、
私が彼の好きな点は、道具と使う人に向き合った上でアップデートしていく姿勢

私は、靴にして、財布にしても、カバンにしても、それ自身は道具に過ぎず、生活を豊かにしなければ、あまり意味がないと思っています。

革質がすごいとかステッチやコバが綺麗というのもありますが、道具としての基本設計に向き合うこと。それがなければ人にそれ以上の豊かさをもたらさない。彼の一つ一つの作品の設計視線は、革モノとしての良さを狙うのではなく、使う人の生活に向いているということですね。

例えば、こちらの作品。じつは私がオーダーして今も使っているのですが、

日々の買い物で札をささっと数えて取り出す動作が、スムーズかつ格好良くできます。それでいて薄いのでポケットに入れてもパンツのシルエットを崩すことなく持ち運べています。

革素材も自前で開発してるのも好きなところ。

藍染のクロコダイルなのですが、見る角度によって立体性を帯びています。

人そのものと向き合って価値を生み出し、改善して前に進む。そんな単純なことを愚直にやっているのがいいですね。時々会って、話す内容も(酒も入って)正直覚えてないのですが、単純にエネルギーをもらえてます。

そんな、素敵な怪しい出会いもJapan Leather Award にありますので、出展してみてはいかがでしょうか。(そろそろ2018年募集がありますし)


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