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刑罰よりも更正の為の教育に重きをおく。
少年法で守られる少年たち。

その教育に関わる大人は少年法の改正に反対していた。

改正により18才、19才は特定少年とされ実名で報道されたり、これまでなら少年院におくられていたはずの少年が少年刑務所に入る場合も増えるそう。

行く先が矯正教育を優先する施設と、刑罰を科す施設ではそれからの人生に大きな違いがでる。

罪を犯した少年たちの中には
想像もつかないような劣悪な環境で育った少年も多い。
発達に問題を抱えている場合もある。

愛情を知らず、人を傷つけることがどういうことか分からない。

自分がされてきたことを当然のように人にして、犯罪者となる少年もいる。

人に受け入れられ、もう一度育てられ、そこではじめて、自分のした罪の重さを知る。

被害者をどれほど傷つけたのか思い知る。
反省し、生き直すことができる。

法律の改正により、その機会が奪われてしまうかもしれない。


一方で名前が出ないからと、短絡的に事件を起こす少年もいるそうだ。

被害者や遺族は少年法の壁にやりきれない思いをどこにもぶつけられなかった。

被害者たちは、傷つけられた側より傷つけた側の未来を守ろうとする法律に二重の苦しみを味わってきた。

これからの人生のために、と守られる側。

一生消えない傷を、負い続ける被害者。


どちらの尊厳を守るべきだろう。

他人事ではなく関心を持ち続けていかなければならないと感じる。

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