見出し画像

心理士の娘、初めての喪失体験。

3月は別れの季節。

それはタイでも同様で
他の時期に比べて3月に本帰国する方がやっぱり多いです。

私たち大人にとっても仲良くなった人との別れは辛いものですが、
別れに慣れていない子どもにとって、
SNSなどで繋がっているわけではない子どもにとって、
きっとそれは私たち以上に辛いものなんだろうなと感じます。

我が家の6歳の長女も幼稚園でとても仲が良かった友達が本帰国することになり、
数日前から「○○ちゃん、帰っちゃうのやだ」とこぼし、
そのお友だちの最終登園日には
幼稚園では涙を見せないように頑張っていたらしいのですが、
バスを降りてくると涙をぽろぽろとこぼしていました。

そんな娘に対して私ができるのは
ただ、「悲しい」「寂しい」「辛い」という気持ちに寄り添うこと。
それだけしかなくて、
せめてそれをしようと話を聴いていたら
気付くと私も娘と一緒に泣いていました。

すると娘は私も泣いていることに驚いたようで、
そこで泣き止んでいました(笑)


でもやっぱり、
夜、寝る前になるとやっぱり悲しい気持ちが出てきて再び泣いていた娘。

仕事以外の場面で負の感情を受け取るのってなかなかに疲れるのですが、
娘の「悲しい」「寂しい」を無碍にはできなくて。
もし、
無碍にしてその気持ちを押し殺すようになってしまったらと思うと
それが怖くて、
途中おざなりにはなってしまいましたが、
「悲しい」「寂しい」をこぼしながら寝る娘の隣に居ました。

この喪失体験をどう乗り越えるのか。
それはまだわかりませんが。
異国の地で暮らしている以上、
日本にいる時以上に〝別れ〟を体験することは間違いなくて、
そこにどうやって寄り添っていけばいいのか。
子どもたちもどうやってその別れと付き合っていくのか。
まだまだ手探り状態です。


4歳の次女については、
日本で保育園に通っていた頃から
一番仲良しのお友だちが転園することが何度もあったためか、
それともまだ実感を伴っていないからか、
今回も幼稚園で一番べったり仲の良かった友だちが本帰国しましたが
今はケロっとしています。


別れの季節の次には出会いの季節。
娘たちにとっても良い出会いがあることを、
母として願っております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?