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B'zの魅力をとどける「Bz-Biz(ビズビズ)」がサイト運営を通じて伝えたいこと

FUSSY偏愛トークでは、ファンの皆様が愛してやまないものについてFUSSYに(口うるさく)話してもらい紹介していきます。今回は、ロックユニット『B'z』の情報サイトBz-Biz(ビズビズ)(旧:『超(ウルトラ)速報』)を運営している はやみんさんに、サイトを始めたきっかけや、長年愛されるB'zの魅力などについてお伺いしました。 

今回のFave:B'z

ギタリストの松本孝弘さんとボーカリストの稲葉浩志さんからなるロックユニットです。CDの総売り上げ枚数は約8300万枚で、名実ともに国民的アーティストとして知られています。昨年2023年にはデビュー35周年を迎えました。


はやみんさんが運営されている『Bz-Biz(ビズビズ)』(旧:『超(ウルトラ)速報』)とはB'zなどの音楽アーティストに関するニュースを発信する音楽メディア、ひいてはファンサイトです。「OSINT(Open Source Intelligence)」という技術を用いて、トレンドのニュースや過去の歴史を精緻に分析しておられ、2023年には年間で約1090万PVを達成されたそうです。


「後頭部を殴られた」かのような、B'zとの出会い



🎤 まずは、B'zの情報サイトの中でも信頼を集めている「Bz-Biz(ビズビズ)」をはじめようと思ったきっかけからお伺いしても良いでしょうか?


サイトの運営を正式に始めたのは2019年の1月で、今年でもう6年目になりますね。B'zのファンは昔から、掲示板やブログ・X(旧Twitter)などを通じてテキストでやりとりをする土壌がありました。故に私自身、漠然と「いずれは自分もこういうサイトを運営したいな」という想いが頭の片隅にあり、その後社会人になってから徐々に運用を始めました。

そうした中で、2019年の元旦に、「#bz2019」というハッシュタグが主要都市のサイネージに広告として掲出されたんです。それは結局「B’z LIVE-GYM 2019 -Whole Lotta NEW LOVE-」の告知だったのですが、当時は明かされておらず情報が錯綜していて、当サイトで各都市の情報をまとめることにしました。それがファンの皆さんの間で予想以上に拡散してもらえて。そこからなし崩し的にサイト運営が始まりましたね(笑)。



🎤 なるほど!ある種幼い頃から思い描いていたものが、ふとしたきっかけで始まったんですね。その幼い頃にB'zにハマったきっかけについて、もう少し詳しくお話をお伺いしても良いですか?


小6の頃にファンになりました。ただ、ファンになる前から、B’zの曲を何回も耳にする機会はあったと思います。名探偵コナンとのタイアップのコンピレーションアルバムで『ギリギリchop』などを聴いたり、テレビ朝日のプロ野球中継を見ていて『野性のENERGY』をイニング終わりのジングルで聴いたりしていました。

ファンになる決定打となったのは、2005年に発売された『B'z The Best "Pleasure II"』というベストアルバムですね。当時、ケーブルテレビやCSの「MUSIC ON! TV(エムオン!)」や「スペースシャワーTV」のような音楽専門チャンネルで『B'z The Best "Pleasure II"』のミュージックビデオを特集する番組が放送されていて、その番組を録画したビデオテープは擦り切れるほど見ました。擦り切れるほど見た、ってこういうことを言うんだなというくらいに(笑)。




🎤 録画したビデオテープを何度も観るというのも、今となっては懐かしい体験ですね。 


これがもう鮮烈だったというか、原点だったというか。今でも鮮明に思い出せる記憶があります。、当時の音楽番組で、1990年代のヒットソング特集があり、B'zの『Don't Leave Me』という曲が紹介されました。その曲の中で、1サビの頭でコーラスが3つくらい重なって「Don't Leave Me」と歌うDメジャーのコードの箇所があるんですが、その奥行き感、スケール感に圧倒されたんです。これを初めて聴いたときには本当に「後頭部を殴られた感」がありました。この表現が嘘じゃないんだなというか、本当にそれっぽい感覚ってあるんだなと驚きましたね。幼心ながら、B'zの何かスケール感のようなものに共鳴し、衝撃を受けたんじゃないかなと思います。

はやみんさんが「後頭部を殴られた感」を覚えた曲『Don't Leave Me』


今となれば再現できない、初めて生音を聴いた感覚と感情



🎤当時の衝撃がよく伝わってきますし、このエピソードを聴いてから『Don't Leave Me』を聴くと、より心に響くものがありました。ただ当時は小学生だったから、あまりライブには参加出来なかったのでしょうか?


そうなんですよね。初めて参加したライブは『B'z LIVE-GYM 2008 "ACTION"』というツアーでした。そのライブは『純情ACTION』 という曲から始まって、なんだろう...幕が上がっている状態から、「ACTION!」と言ってバーンってイントロが始まり幕が降りる。私は普段あまり感情的にならないタイプなのですが、あの瞬間はやっぱり、ちょっと泣いた記憶がありますね。初めて生で聴き、直接観た時の感情の「突き抜け感」は、半端ないなと思いました。CDやライブDVDのような映像作品で触れてきたものにリアルで対面できる瞬間、これはちょっと別格でした。

『B'z LIVE-GYM 2008 "ACTION"』 オープニング映像




🎤  やっぱりB'zは、生で聴くライブとCDなどの音源では良い意味で違いますか?


そうですね。CD音源もさることながら、ライブの満足度は極めて高いと思います。それは、第一に「ハイテク」という要素が担保していると言えるでしょう。稲葉さんも松本さんも、基礎の鍛錬がしっかりしていて、高いレベルのスキルを維持し続けています。ライブでは、CD音源を凌駕するほどの音の再現性や音圧、グルーヴ感が体感できます。また総合的には、プロの興行としての”魅せ方”が強く意識されているように感じられます。緻密に練られたステージング、十分なリハーサルを経た演奏によって各公演のクオリティが均質化されている点は、特筆すべきだと思います。


B'zの魅力を親、そして若い世代へ



🎤  B'zの魅力の発信について、サイト運営をされているからこそ、何か思うところはあるのでしょうか?


近年は様々なエンタメコンテンツが誕生し、人々の可処分時間に多様な選択肢が生まれています。そして、音楽ジャンルとしての「ハードロック」は、世界的にあまり流行っていないようですね。エンタメの世界でプレゼンスを長期間発揮し続けるということはとても困難です。その中でもB’zは35年以上にわたって、第一線で活動を続けています。これは世界的にも極めて稀なことでしょう。

この前提を踏まえた上で、私がサイトを運営しながら感じるのは、ファンの年代層に一定の偏りがあることです。具体的には30代から50代にボリュームゾーンがあるように感じます。もちろん、親からの影響などでファンになった10代のファンも一定数いるのでしょうが、日常の中で偶発的にB’zに出会ったという若年層のファンは、私から見てあまりいないように感じます。

これは、B’zが既存のファンをとりわけ大切にしてきたことなど、様々な要素によることだと思います。また、過去35年分のコンテンツ量が膨大にのぼることや『ultra soul』といったセンセーショナルな代表曲のイメージからくるアーティストイメージのステレオタイプ化によって、B'zを深く知らないいわゆる新規層が取っつきにくいという側面もあるかもしれません。

当サイトは奇しくも過去の史実を正確に読み取き、世の中の人々に理解を深めてもらうことを至上命題としているので、新規の皆さんにB’zを知るきっかけを提供できる機会があれば、幸いに思いますね。



🎤  稲葉さんと松本さんの好きなアティチュードや言動、「これが最高なんだ!」というところはありますか??


一言に集約して言えば、賢明であられることですね。賢明であられるがゆえに人生の大目的、ひいては軸が定まっている。ブレない。B’zのお二人の大目的は、音楽を創って売れること、長く活動を続けること、ファンに喜んでもらうことなどが相当すると思います。軸は、音楽制作とライブ活動の二つです。これらがあるから、自分たちがやるべきこと・やるべきでないことを常に自覚されているのでしょう。

例えば私は、お二人が音楽番組などに代表されるメディアの場で言動がとても硬派になられる場面が好きです。これこそが、お二人が賢明であられることが如実にわかるシーンだと考えます。

テレビ朝日系「ミュージックステーション」では、稲葉さんとタモリさんとのやり取りがぎこちなくなって変な空気になったシーンがフィーチャーされることが、これまでに度々ありました。お二人が”トークが苦手”というご自覚をお持ちであり、各音楽番組が90年代以降トーク偏重になりすぎたゆえ、ということがもちろん大前提としてありますが、お二人の性格は、元来決して生真面目すぎるとか、ユーモアセンスがないというわけではないんです。むしろその逆で、とても面白くてユーモアに溢れています。その様子は楽曲制作の現場やファンクラブ会報誌の中で、十分に確認できます。

ではなぜ稲葉さんとタモリさんはぎこちなくなっていたのかを自分なりに考察してみたのですが、メディアでは番組に旬の人を出演させたり見所を多く作ったりして視聴率を稼ぐ、といった具合に、メディアの目的が最優先されます。

Mステの例だと、「先日発売したCDの売上ランキングが1位になりました!」とカメラを向ける時、番組の見せ場を作っているとも言えるわけです。この時、リップサービスをしたり、お茶目に振る舞ったりすることも物理的にはできます。しかし彼らは表情一つ変えずに淡々としています。

彼らは極めて常識的で、人間として普通であることを恐れません。またそもそも、自分たちのタスクを承知し、常に未来を志向しているから、結果に対して過度に一喜一憂もしないことでしょう。喜ぶなら、スタジオで喜べばいいですし(笑)また、音楽を売るために活動しているのですから、本分と全く異なる話題に付き合うのも不自然です。メディアは「芸能人」を持ち上げますが、終身的な人気は一切保証してくれません。90年代に苛烈を極めた音楽業界の競争の中でB’zは現に、生き残りました。

このように、メディアの場での立ち振る舞い一つを取ってみても、B’zのお二人がどのような価値観で人生を生きていらっしゃるかの一端を窺い知ることができるようで、深遠な感覚を覚えます。

公式ファンクラブ『B'z PARTY』では、年会費3,500円で年4回の会報誌やチケット優遇など、充実の特典を受けられる




🎤 本当に格好良すぎる生き方…!最後に、B'zから学ぶ生き方や、人生に与えたポジティブな影響を教えてください!


私自身は日ごろから、B’zや所属プロダクションの皆さんの史実から要素を抽出して、類比することで日常に取り入れています。詳細は割愛しますが、前述のように大目的や軸を意識して日ごろの意思決定するということもそうですし、日常の各場面でのアティテュードや仕事への向き合い方、組織マネジメントのメソッドまでもを、参考にしています。平易な例として、組織マネジメントのものを挙げると、松本さんのリーダー像は目を見張るものがあるはずです。明確なビジョンを示し、部下は放任し、意思決定は民主主義で行う。これは並大抵にできることがではありませんが(笑)皆さんも参考にできることのはずです。 そのような意味において私は、彼らの崇高な生き方に多分に影響を受けていると思います。

あとは、稲葉さんが書く歌詞は、内省的な歌詞、自分に因を求める歌詞が非常に多く、東洋の哲学や仏教の思想に極めて親和性が高いように思います。それが日本の大衆に支持されている所以の一つかなとも思いますが、世間では「ロックスター」という印象が先行して、稲葉さんが書く歌詞の内容やB’zの世界観の真髄を知らない人もまだまだ多くいると思っています。日常に悩める市井の人々にも、ぜひB’zについて知っていただきたいですね。



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