デカルト『方法序説』読後感メモ

言わずと知れた哲学の名著ですが、感想をざっとメモしたいと思います。追記や訂正がもしあれば適宜。

・出だしはルソーのようで親しみが持てる
・読み進むにつれキレのある洞察が顔を出しただならぬ知性を感じ始める
・同時代の言論界への配慮が大きなトピックとして最初から書き込まれ組み込まれている
・我思う故に、、、のくだりの登場は割りと唐突である
・神学(神の存在について)に触れられる時にはあまり背景の解説がない(というか全体的に文脈の紹介、著作の位置付けの確認は期待できない)が、確固たる信念がそこにはあり、スピノザへの影響などを連想させる
・数学由来の推論と明証性の応用のようなものがツールとして強力に使われている印象で、ある意味断定的とも言える
・想像するという力を無碍に否定せず、常に頭の働きの一つとして考慮に入れながら証明的な論証が進められる
・現代では哲学的主体の主体性そのものとも言えるイメージも強い疑うという思索の営みが、さりげなく、特別視することなく、そして論証の手段としてではなく、手続き的に利用されている
・科学、そして特に解剖学についての知識が割りと現代に通じるところが多く見えるくらいには正しく見える
・機械と身体の比較が非常に興味深く、機構としての機械についての洞察が深い
・最後に再び同時代への配慮が登場し、過去、未来まで見据えた上でこの著書を記したということがよくわかる
・第一原理については謎が深く、要再読という感じだが、とにかく神学とは切り離せないぽいということはなんとなく感じた
・全体的にとにかく頭がいい!という印象が強い、もし今を生きていたら、、、と想像するにあたっても全く困難がなく、知性がとても生き生きとしていて現代でも有効性を持っていると思った

以上です。
完全に個人の超絶なんちゃって印象批評?というかいわゆる“個人の感想”的な“お気持ち“で、文献にあたるどころか脚注も見ていませんので正確性などは全く期待できない内容です。

とり急ぎイメージが新鮮なうちにメモをばと思いしたためましたが、お読みいただき誠にありがとうございました。

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