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ふしぎデザインの読書会「ふ勉会」のこと

ふ勉会とは

この間の金曜夜、Clubhouse上で「ふ勉会」という名前の読書会配信をしてみました。各々興味ある本を読んだり、紹介しあったりができたらよいなと思いつつ、会話に付き合ってくれたDJ薄着さんあけたらしろめくんのおかげで楽しいトークになりました。
この「ふ勉会」という名前は結構前に考えたもので、ロゴもかずおくんに作ってもらっていたのでした。最初はリアル勉強会をやりたいなと思っていたのですが、コロナ禍でなかなかそういうわけにも行かず…と思っていたところ、ClubhouseというちょうどよいSNSが出てきたのでやってみた、という次第です。試験的にやってみたので第0回という扱いですね。

取り上げた本は、小川さやかさんの「チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学」。香港のディープなスポットとして有名な雑居ビル「重慶大厦」に集うタンザニア人のボス、カラマを主人公に、彼をとりまくタンザニア人コミュニティの独自の経済、セーフティーネット、ゆるやかなつながりについて書いた本です。
「他人の人生は他人のものである」といい、一見お互いに信用せず、干渉しないように見えるタンザニア人ビジネスマンたち。しかしお互いのピンチになると結束し、同胞同士助け合うという人生観を持っています。また中古車や宝石のブローカー業を中心とした商売についても独特の商圏を持っており、FacebookやInstagramを駆使して独自のシェアリングエコノミーを構成しています。ものすごく怠けているように見えるけど、儲けるときはものすごく儲けている…。
その背後には、「借りた恩は返す」というような考えかたではなく、「相手の要求が自分の行動にあっていれば『ついで』に対応してあげる」「商売の理論で動いているからこそ、お互い助け合える」という、居住の流動性が高い貿易商人ならではの考えかたがあり、そのコミュニティの築き方や思想は、ガチガチに固まった現代日本の社会をほぐす手がかりになるのではないか?という内容の本です。

ただ、Clubhouse上で話していたときには、僕はこの本をまだ読んでなかったんです。笑 本を読みながら、その内容についておしゃべりするという感じでした。そんなゆる〜い雰囲気の読書会ですが、興味のある方は参加していただければ嬉しいです。

なぜやろうと思ったか

読書会の配信をしたら「最近本読めてないな」という問題と、「本を読んで自分の世界を広げたい」ということ、さらに「みんなのオススメの本を教えてほしい」という欲求を一度にかなえてくれる!ということに気づき、まず一度やってみるかと試してみました。
おそらくこう感じているのは僕だけではないと思うんですが、本を読まずにネット上の短い文章ばかり読んでいると、長い文章を読むための筋肉が衰えてくるような感触があるんですよね。ネット上の情報は鮮度が高いですし、すぐ読めて面白いんですが、やはり一人の著者が時間を描けてまとめた書籍でしか得られない情報はあるな〜と思ってます。
結構聞いてくれる方もいましたし、まだまだ積んである本があるので、隔週くらいで金曜夜に続けていくつもりです。いつかは共同アトリエでリアルふ勉会をやってみたいですね!

ということで、次回のふ勉会で取り上げる本は、「デジタルエコノミーの罠」です。最初はフラットで自由な競争が実現できると思われたインターネットは、実は現実の世界と同じような「強者がますます強くなる」論理に支配されていて、一体この先どうなっちゃうの〜〜〜?という本のようです。

開催する前に僕のtwitterアカウント等で告知しますので、よかったら覗いてみたり、一緒にお話していただければ嬉しいです!



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