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ふしぎデザインが会社になりました

2020年の6/16から、ふしぎデザインは「ふしぎデザイン株式会社」になりました!秋山慶太が運営するデザイン事務所という面では同じですが、法人になりより幅広い仕事を行うことを目指します。がんばるぞ!

どんな会社なのか

ふしぎデザイン株式会社は、「作り、考え、伝えることで、不思議な価値を生み出すデザインスタジオ」です。シンプルなステートメントですが、自分が今まで培ってきたスキルと提供できる価値を凝縮しました。

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僕のもともとの専門分野はプロダクトデザインですが、それを軸足にしつつふしぎデザインではより多様な仕事を行ってきました。仕事の実績はおおまかに、プロダクトデザインや実働プロトタイプ、ミュージアムの展示品などを「作る」仕事、製品やサービス企画、戦略立案などの「考える」仕事、学術研究を紹介したり大学で授業をしたりといった「伝える」仕事の3つに分類することができます。

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「作る」仕事の例として、村田製作所のシート状センサPicoleafを用いた、観葉植物型スピーカーの実働プロトタイプがあります。
実際に動くものを洗練された見た目で作ることができるので、新規事業や製品のアイデアを実際に近い形で検討/検証できます。また、エンジニアや職人さんなどデザイナー以外のつくり手とのコネクションもあるので、フレキシブルにチームを組むことができます。このプロジェクトは、クリエイティブエンジニアの高田徹さんと一緒に取り組んだものです。

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こちらはドリンクウェアブランドRiversに提供した卓上ジャグのコンセプトモデルです。ミッドセンチュリーの樹脂製ジャグを思わせるようなレトロな造形を3パターン制作しました。こういった正統派のプロダクトデザインももちろん得意です!

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「考える」仕事の例としては、大阪大学と京都大学の先生が行っている、ISLE Projectのデザイン支援があります。このプロジェクトはバイオテクノロジーの先端技術を専門家と非専門家が話し合うことで、お互いに学びを得るためのものなのですが、一言では表せない問題を話し合うための舞台として、飛び出す絵本を企画・デザインするというユニークな仕事をさせてもらいました。こちらの仕事ではディレクターとして関わり、イラストレーターイシヤマアズサさん、グラフィックデザインはparagramの赤井佑輔くんに協力してもらいました。(赤井くんにはこの記事のヘッダーになっている名刺などもデザインしていただきました。ありがとう!)

「伝える」仕事は、今まさに取り組んでいる京都芸術大学(旧名称:京都造形芸術大学)での非常勤講師としての業務があります。デザインのいち側面である「試作」をマスターする第一歩の授業を、完全オンラインでチュートリアル動画を作りつつ行っています。(いま動画の本数を数えてみたら30本を超えてました。ようやるわ)

…と、このように多様な分野の仕事に関わってきました。
独立開業する以前からArduinoなどを使って自主制作をしていたこともあり、プロダクトデザインに軸足を置きつつも、複数分野の考え方や手法をかけ合わせて新しいものを生み出すことが得意です。デザイン、エンジニアリング、リサーチ、プランニングといった領域を横断し、「考える」「作る」「伝える」ことを組み合わせて成果物を生み出すことに、今まで以上に注力していくぞという思いを込めてステートメントに掲げました。

ふしぎな価値を生み出す

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それからもう一つ、ふしぎデザインの特長であり目指していることが、ふしぎな価値を生み出すことです。
「美しい」「強い」「問いに応える」などのはっきりとした価値にとどまらず、「奇妙な」「弱い」「問いを立てる」といった不定形で不思議な価値創造を志向し、実践してゆきます。

社名に掲げる「不思議」はもともと仏教用語で、「仏の行為のように、考えることや言葉にすることができないこと」という意味があったそうです。僕は、常識や思い込みの外側にあり、現在の世界から見たら奇妙なものこそ、新しい価値を生むきっかけとなると考えています。ここで書いたような「ふしぎな価値を生み出す」ことは、ふしぎデザインの思考の特長でもあり、仕事をする上での目標でもあります。

なぜ会社にしたか

まず実務的な問題として、法人でないと仕事が始められないという状態を経験したことがあります。せっかくご協力できそうなのに業務形態のせいで契約できないのは残念ということで、仕事の幅を広げ、より責任ある働き方ができるように株式会社という枠組みを用意しました。

2つ目の理由は、自分だけではなくチームを運営して仕事をしたいということです。
今のエンジニア・デザイナー業界だとギルド制で個人事業主同士の契約が合理的…というのは分かってはいるのですが、会社を作ってそこで人を雇うということができれば、ふしぎデザインで新たな側面の価値を生み出せます。それってカッコいいな!と考え、思い切って法人化しました。
自分ひとりでも「製品デザインの制作」はできますが、「デザインプロジェクトの運営」や「ブランドまるごとのデザイン」を並行して行うのはなかなか大変なので、2-3年先までにちゃんとした形でメンバーをお迎えできるようにしたいと考えています。
「秋山デザイン事務所」みたいな名前ではなく「ふしぎデザイン」という名前にしたのは、将来自分以外のメンバーを増やしたいという思いがあるからでもあります。

ご依頼お待ちしています

ということで、ふしぎデザイン株式会社はお仕事のご依頼をお待ちしています!今までの実績など、詳しくはwebサイトをご覧ください。

ふしぎデザインでお引き受けできる仕事は以下の通りですが、こちらに限らずいろいろとご相談いただければ幸いです。

工業製品の企画、デザイン、設計
工業製品やサービスのプロトタイプの企画、設計、製作
美術館や博物館、商業施設向けの展示品の企画、デザイン、製作手配
デザインやサービスに関わるアイデア開発、ディレクション
工業デザインに関わるコンサルティング、ブランディング
デザイン教育プログラムの企画、提供及びワークショップ等の企画、実施

お問い合わせはwebサイトのコンタクトフォーム、もしくは
info@fushigidesign.com までメールをください!

それでは、いろいろな方とお会いでき、一緒にお仕事ができることを楽しみにしています。改めまして、ふしぎデザインをどうぞよろしくお願いします!




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