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ふしぎプロダクト その1 meshpotの開発

ふしぎデザインの2021年はクライアントワークだけでなく、自主制作にも力を入れていくぞ!ということで、「ふしぎプロダクト」というブランドを作って、試験的にオリジナルプロダクトを販売しています。(お店はこちらです。よろしければどうぞ!)


その第一弾として、メッシュ構造で水はけがよい植木鉢「meshpot」を制作しました。この植木鉢は、もともと自分が欲しいな〜と思うものを作ったものを、少しアレンジして使いやすいように調整したものです。


作ったきっかけ

さかのぼること昨年の春、ちょうど緊急事態宣言が発令された頃に、自分の中で園芸ブームが到来していました。もともと家では観葉植物を育てていたのですが、外出できなくなったおかげで余計にその熱が高まったのです。
そこで購入したのがビカクシダという植物。独特の姿が人気のリドレイという品種です。

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ただ、後先考えずに買ったため、これを入れる植木鉢がありませんでした。それに、以前ビカクシダの板付け(壁にかけられるように板に着生させる方法)に失敗したこともあり、今回は失敗したくない…ということで、急遽これを入れる植木鉢を自作することにしました。条件としては、

水はけがよいこと(この品種のビカクシダは、水をたくさんやって風をバンバン当てて乾燥させるのがよいらしいです)
見た目にスマートなこと
FDMの3Dプリンタで制作可能なもの

…というように設定しました。
購入したばかりのPrusa Mk3Sを使って、デザインした鉢をプリントしたところ、これがなかなかいい感じ!
メッシュだと土が漏れてしまうと思ったのですが、ビカクシダの植え込み材である水苔なら問題ありませんでしたし、粒の粗めな土なら大丈夫です。上記した通り水はけが抜群に良いので、室内園芸で根腐れを防ぐためによいと思います!
水やりも、じょうろで水をあげるというより、水を貯めた容器にドボンと浸したり、水道で直接ジャバジャバ水やりをするのが楽でよいです。(このあたり、ガチ勢の方には怒られてしまいそうですが…)

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SNSでシェアしたところ反応も良かったので、形のバリエーションを増やして販売してみることに。ただ、この形状だとどうしてもプリント失敗が多いのが問題でした。

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改良を重ねてver.2に

そこで、プリントのしやすさから形を考え直し、よりシンプルにまとめたものが現在のmeshpotです!S/M/Lの3種類があります。
カラーはレッドとオリーブ、ベージュの3色がありますが、これはオランダの3Dプリント樹脂メーカー、ColorFabbのものを使っています。RALという色見本帳にある色をオーダーできてとてもナイスです!

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もともと自分のために作ったプロダクトですが、買ってくださる方がいてとても嬉しいです!
かなり癖のある製品ですが、面白く使えるものなので今後もラインナップしていきたいと思ってます。


使い心地


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現在、自分でもいくつもこのポットを使っていますが、作った植木鉢で植物が育ってくれているのは独特の楽しさがあります。(住み心地どう?みたいな)
昨年買ったビカクシダも元気で、葉の世代交代がありつつ元気です。この品種は冬の寒さに弱いそうなのですが、2021年2月現在もピンピンして、少しずつ成長しています。
まだまだ改良途中なので、今後ともmeshpotをよろしくお願いしま〜す!

…ということで、2021年は毎月くらいのペースでセルフプロダクトを発表していけるように、色々仕込んでいきます!また見てくださいね。

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