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放課後駄菓子屋ふさや 開業準備
″わたしたちの月3万円ビジネス”から生まれた放課後駄菓子屋ふさや。2021年3月28日、埼玉県北葛飾郡杉戸町の古利根川沿いで行われた”321の市”は地域へ自分のビジネスをお披露目する実践市。ライターの仕事を抱えながらの開店準備でした。
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3月中に特集記事を2本書かなくてはならなかった。
記事を書く事は苦手ではないが、0から1を生み出す作業はいつも苦しい。
全体像をつかんでからの最初の一文がなかなか出てこないのだ。
記事を書きあげなければ、開店準備に神経が回らない。でも時間がない。
そこで3月中旬まで、特集を作りながら、屋台を作り、チラシを作り、当日必要なものを買い集め...とてんやわんやの毎日だった。しかも息子が軽い登校拒否。毎朝学校に行くのを嫌がって泣いた。
いろいろ大変だったが、一番重要なのはふさやの「ロゴ」だった。
これがなければチラシが作れない。
そこでロゴのデザインを、5年間一緒に仕事をしてきたイラストレーターのhalさんにお願いした。アドバイザーとしてベテラン編集者のsuuさんも参加してくれた。
私にとって、デザインというのは”センスのいい人が作るもの”というくらいの認識しかなかった。だからhalさんに任せておけば、いいものが出来てくると思っていた。
でも、デザインは想いを込めるもなので、なぜその名前にしたのか、なにをやりたいのか、どんな想いがあるのかという背景についてhalさんに詳しく説明しなくてはならなかった。
またフォントについても、既成の明朝体よりも私の筆書きがいいと言われた。習字は久し振りなので、失敗のないように一文字ずつ半紙に書いて撮影して送ったが、それを見たhalさんは、やっぱり続き文字がいいと言った。それで書初め用の長い半紙に書きなおした。
halさんとは5年間も一緒に仕事をしてきたのに、自分がオーダーして初めて彼女の仕事について知ったのだ。
halさんの中に私の想いを飲み込んでもらって、待つこと数日。
このロゴが出来上がった!
「ふさおばさんのふさとぶどうの房。房には集めるとか束ねるという意味もあるから、これで最強!」想いのこもったロゴが完成した。suuさんも絶賛してくれた。このロゴを得たことは大きな大きな前進となった。
ちなみに「ふさ屋」を「ふさや」にしたのは、実際にふさおばさんに会ったことのある夫のアドバイスだった。「やさしい、まるーい雰囲気の人だったよ」って。そうだった。覚えていてくれてありがとう。
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