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抱きしめられながら私の心は

何か困ったことが起きると
彼は私を優しく抱きしめる
抱きしめられながら私の心は
「自分一人で解決しなくちゃ」とか
「一人で戦うしかないのか」と
覚悟しなくてはならなかった

私を抱きしめた後
安堵の表情を浮かべる彼と
無機質な表情の私

本当は協力して
問題を解決したかった
一緒に戦って欲しかった

もがいている私を放置するのではなく
心配してほしかった
手を差し伸べて助けて欲しかった

私を抱きしめた後の彼は
何事もなかったかのように振る舞う
私を崖の底まで突き落としても
私の苦しみを理解できない
震える肩に気付かない

私はいつまで
問題を丸投げされ続けるの?
一人で戦わないといけないの?

私だけ、あなたを助けて
私は、いつもひとり

もう疲れた

私はそんなに強くない
誰かに支えられたい

私が泣いている時は
「また泣いているの!」と
攻めるんじゃなくて
泣き止むまで側にいて欲しかった
話を聞いて欲しかった
そっと肩に寄りかかりたかった
そんな時こそ抱きしめて欲しかった

一緒に協力してくれる人なんて
私のこと守ってくれる人なんて
私を大切にしてくれる人なんて

この世の中に、いるのかな?
それとも幻なのかな?

いつか、どこかで
そんな人が現れてくれることを
今は祈るしかできない


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