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柔術全日本マスター選手権

ノート初投稿です。
ツイッターやFBには書けないようなディープな話を書こうと思ってアカウントを作ったもののどのあたりから書けばいいのか考えてるうちに放置状態になってたので全然関係ないけど柔術の話からスタートしようと思います。
ただまだノートのシステムを理解してません。これからちょっとずつ色々機能を勉強していきます。とりあえずはブログのような感覚で書きます。
長い文章を書くのは久しぶり。

柔術全日本マスター選手権大会。
30歳以上の日本一を決める大会。
今回この大会にマスター3(40歳以上)紫帯フェザー級(70キロ以下)のカテゴリーで出場しました。

トーナメント表はこちら。

無差別を除くと紫帯最多の12名出場。
一回戦はシードなので、3回勝てば優勝だ。よし頑張るぞと思ったら、ん?
反対の山の一番下のある名前…
宇野薫!?
そうだあの宇野薫だ。元UFCファイター、元修斗世界チャンピオン。テレビや雑誌で散々見てたあのレジェンドが同じ山にいる。
私が昔からこういうトーナメントに出場した時に同じトーナメントに強い相手がいると思う事は「うわ…なんでこいつ出てくるんだよ。優勝無理じゃん。」
そう。根本的な思考が私は「弱いヤツ」なのである。
でもこの時思ったのは「うわー宇野薫だ!試合できたら幸せだ!」という事だった。ビビらず試合できたら嬉しいという気持ちになっただけでも成長したのかもしれない。笑
ロードトゥ宇野を胸に掲げて私は大会に臨んだ。

大会が始まった。
私は40試合目で、その前に同じマットで仲間達の試合を目の前で見ることができた。後輩の古間木(プロパンクラシスト)は相変わらずの気持ちの強さで他を寄せ付けさせず盤石の強さで優勝。筋肉塾仲間の田中君は本来ライトフェザー級にもかかわらず階級を二つ上げてライト級で優勝!これはすごい。飄々としてるけどすごい。もっと喜ぼう。笑
そして私と同じマスター3のミドル級に出場した池田さん。私の一つ上の先輩で、私がパラエストラ八王子に入った時から紫帯の超古株。入ったばかりの頃は全く手も足も出なくて、雲の上の存在だったけど最近はたまに一本取れたり競り合った勝負ができるようになってきた。そしてここ数年は私が柔術に力を入れてることもあるし歳も近いこともありとても仲良くさせて頂いている。もしかしたら一番スパーをしてる回数が多いのも池田さんかもしれない。そんな池田さんが茶帯取りについに動いた今回のマスター選手権。気合の入り方も違ったしどうしても優勝してほしかった。
その池田さんは三つ巴戦で初戦を襟締めで一本勝ちすると決勝のめちゃごつくてイカツイ外人相手に電光石火の十字を極めた。その試合の三試合後に自分の試合を控えていた私は思わず畳の上で大声を上げてしまった。少し泣きそうになった。やはり落ち着いていたし強い。私は後述する試合の直前にこの試合を見て心の底から闘志が湧いてきたのを覚えている。
この3人はきっと茶帯に昇格するだろう。3人とも充分にその強さはあると思うので上がってくれて嬉しい。3人の帯叩きが楽しみである。

さて自分の試合の話をしよう。
一回戦シードで迎えた二回戦は相手がシングルレッグに来たところをカウンターのアームロックでひっくり返してサイド。ニーオンでさらに2点もらってからアームのクラッチを切りにいくが中々切れなかったので不良ロック(と勝手に名付けた洗濯挟み)に移行して一本勝ち。
何気に緊張していたけど、1試合やるともう完全に落ち着く。これもいつもそう。白帯の人によくどうすれば緊張しませんかと聞かれるけど毎回1試合やったら解けますと答えている。

準決勝は私の苦手な上を譲らない柔道系のタイプ。しばらくスタンドの攻防が続いたので滅多にやらないけど引き込んだ。引き込んだはいいがそんなに下から上手ではないのでちょこちょこ仕掛けてはみたけどうんこれはダメだなと立ち上がってまたスタンド。昔は自分からガンガンタックル行ってテイクダウンを狙っていたのだが青帯の頃にそれを潰されてそのまま締められて負けた事が何回かあって、それ以来あまりタックルに行かなくなってたけど今回これじゃ展開ないなと思ってシングルに入ったらうまく入れてそのままテイクダウン。2ポイント。ハーフから足抜き際に相手が亀になったのでバックを取って4ポイント。これでポイント的には充分だったのであとは一本を狙おうとバックから十字に移行してそこからまた不良ロックへ。タップ。
この試合で極めた流れは以前ツイッターで上げた動画の技で極めました。

これですね。ちゃんと貼れてるかな?

あれ、ダメだ。画像になってる。動画を貼る方法誰か教えてください。笑
これを投稿した当時、「そんな技極まるかよ!」みたいな意見を見かけたんだけど、試合で極めたので文句ないでしょう。笑

さてこれでロードトゥ宇野達成!
実は試合出来ることが決まった時点で半分くらい満足してしまってた。
ほんとダメなところです。でも先程書いた三試合後に自分の試合を控えたところで目の前で池田さんが一本勝ちで優勝を決めたのを見て完全にスイッチが入りました。やってやる。絶対やってやる。

多分MMAも含めてこれだけ集中して闘志を持って試合に臨めたのはあまり記憶にないくらい。

宇野さんとの試合が始まった。

お互いMMAファイターなので袖や襟を掴まず手首や指を合わせた組手の展開が1分ほど。

これは想定してた。宇野さんは上を取ろうとしてくる。必ずタックルに来る。そう思っていた私は宇野さんのタックルのフェイントにわざと遅れた反応を示した。すると宇野さんがシングルに入って来た。それを待っていた私はいつものようにキムラで捉えると後ろへ投げた。

しかし宇野さんはこの投げに対して一瞬早く反応してくるっと反転して上を取られてしまった。2ポイント。しかし私も捉えたキムラは外してなかったのでそのまま立ち上がって再び投げを打つ。

今度は宇野さんの反応より投げの精度が勝り上を取ることが出来たがその後の宇野さんの反応がまた早く、不良ロックに捉えようとしたところを起き上がられてしまったが、背を見せて逃げて来たのでバックを狙う。一瞬バックを取るもののすぐ落とされてしまったのでポイントにはならずキムラの投げとバックのアドバンテージを二つ得る。落とされたあとは宇野さんが後ろからタスキのクラッチを組みながらしつこくバックを狙ってくる。このコントロールが抜群にうまかった。

私も何とか足を入れさせずにポイントは与えなかったが立つことも出来ずそのまま2分ほどコントロールされた。その間に宇野さんにアドバンが一つ入りポイント0-2、アドバン2-1。残り1分。2ポイント取れば逆転である。残り30秒。仕掛けるしかない。渾身の力で後ろへ飛んだ。足のフックがない状態でのバックとなったので宇野さんとしては状態が不十分だ。残り20秒。今まで何百回と打ち込んできた「岩石落とし」で宇野さんを落とすことに成功した。そのままサイドになり押さえ込んだ。残り5秒。押さえ込んだままブザーが鳴る。
3ポイント!逆転勝利!!
と思った。
違った。
レフリーはいつまでも3ポイントを宣言しない。なぜだ?
判定で宇野さんの手が上がる。
私は崩れ落ちる。
マジか〜。。。
そう、岩石落としから上を取ってもポイントにはらない。それは何となくわかっていたがサイドを取ってもポイントにはならないとは認識していなかった。
つまりあそこで押さえ込まずニーオンで2ポイントを取ればポイント2-2アドバン2-1で勝利だったというわけ。
そっか〜〜〜…。
そうだったか〜〜〜…。
MMAファイターだからとかあまりルール知らないからとかそんな事は1ミリも言い訳にはならない。ルール知らない方が悪いし、紫帯まで来てルールわからない方が恥ずかしい事。それに尽きる。

試合後宇野さんとお話しさせて頂いたらこんな事を言われた。
「練習仲間から話を聞いたり、不良先輩Tシャツをみんな着ていたりで、名前は一方的に知ってました。」って。

いやいや…「一方的に知ってました」ってそれは私のセリフですよ。あなた宇野薫ですよ。めちゃくちゃ笑顔が爽やかで可愛いじゃないですか。道着かっこいいじゃないですか。喋っても最高のナイスガイじゃないですか。私もう一生の記念になりましたよ。
あの宇野薫をあと一歩まで追い詰めることが出来たんだから。幸せです。
…て思ってたんですけど、1日経ったらやっぱりものすごく悔しい。勝ちたかった。でもトップ選手に負けて「悔しい」という感情になれたのでまだ私戦えますね。笑

というわけで結果は準優勝。
結果は準優勝だけど持てる全てをぶつけて戦えたし、周りからもいい試合だったと褒めてもらえたし、まあ今回はこれでいいでしょう。館長からもベストバウトだったって言ってもらえたし。

2日目は白帯勢の引率としてまた朝から墨田区総合体育館へ。
今回初めて試合に出る人や、入賞未経験の人が初勝利をあげたり入賞したりしてるのを見て感動しましたね。
柔術は未経験で始めた場合結果が出るまで少し時間のかかる競技です。
それでも練習を続け、今回結果を出した人達は本当に素晴らしいと思います。
また、結果の出なかった人も継続していれば必ず「成長」します。努力を継続してやっても必ず結果が出るとは限りません。しかし成長は必ずします。その成長は結果へと結びつく大事なポイントであり、人生が豊かになることは間違いありません。頑張りましょう!
だいぶ偉そうに語りましたね。
何様だよという声が天から聞こえて来そうです。
まあノートなので久しぶりに言いたい事を好き放題書かせてもらいました。
今回は柔術についてあれこれと書きました。
さて4月7日には私のMMA復帰戦が待ってます。全てをかけてこの一戦に臨みます。応援よろしくお願いします。

あ、煽りを撮影しましたが格闘技の話は9割してません。笑
きっとドキュメンタリーみたいな出来になってると思います。
これもお楽しみに。

では初回はこの辺で。
この辺でってだいぶ書いたな。
ノート勉強しよ。

#柔術 #jiujutsu #MMA #総合格闘技 #全日本マスター #不良先輩 #宇野薫 #ufc

今後の活動の糧とさせて頂きます。よろしくお願いします。