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映画の余韻に浸りすぎるなんて、無駄なの?

やばいやばいやばい。


今日観てきた映画の余韻がすごすぎて、夕方から何も手がつかなくなってしまった。


観た映画は「ラーゲリより愛を込めて」


二宮和也さん主演のシベリア抑留された日本人・山本幡男さんの実話を元にした映画。以前、宣伝を観ただけで泣いてしまい、絶対に映画館で観たいと思っていた。


そして、念願叶って、今日観に行ったのだけど、案の定、余韻がすごくて、映画の後はすぐに家に帰れず、スタバでぼーっと過ごし、Twitterとインスタに感想を書き、TwitterとVoicyで映画の感想をリサーチしまくり、パンフレットに山本さんの手紙の全文が載っているとの情報をゲットし、映画館に戻ってパンフレットを購入し(生まれて初めて映画のパンフレット買った)、かろうじて夜ごはんの準備はしたものの、食卓でも映画の感想を家族に話しまくり、食後はパンフレットを読み始め、途中まで読んだところで、このnoteを書いている。←今ココってやつです



私は感受性が強いというか、こういう戦争ものや重いテーマの映画やテレビを観たり、本を読んでしまうと、ずっと余韻から抜け出せず、場合によっては引きずりすぎて日常生活に支障をきたしてしまうことがある。だから、ここ数年はそういう類ものを避けるようにしていた。



パンフレットも良いんだな〜!!!



だけど、この映画はどうしても観たくて、もしかしたら私だって更に大人になって(もう42歳でじゅうぶん大人なんだが)、今だったら、もう引きずられずに鑑賞できるのかもしれない、と期待を込めて映画館に行ってみたのだった。


だ!が!し!か!し!


映画中は嗚咽が漏れないように声を出さないように我慢しながら泣きまくり、何度も(声を出さずに)わんわん泣き、ハンカチで目元を覆ってしまい映画が観れず(大事なシーンは見逃してないと信じたい)、コンタクトの位置がずれたり外れたりそれを直したりしながら、とにかく号泣だった。


そして、先ほど書いたように余韻に浸りまくっている。そして、こんな思いが、胸をよぎった。



ーーー映画に引きずられて、また時間を無駄にしている。


家事をしてても、息子と話していても、夫に話しかけられても、私の頭と心は映画のことばかりで、いろんなシーンを回想したり、あの時、山本さんは、モジミさんは、原さんは、相沢さんは、松田くんは、新谷くんは、どんな気持ちだったんだろう、俳優さん達はどんな思いで演じたのだろう、監督は、あの音楽の歌詞の意味は、この映画から学べることはなんだろう、歴史を知る意味、生きる意味とは・・・と、とめどなく溢れてくる。


ーーー映画のことばかり考えてないで、日常に戻らないと。


だけど、ふと、違う考えが、頭に浮かんできた。


この時間は、本当に無駄なんだろうか?


映画で感じたことを存分に味わい、咀嚼して、これからの毎日に生かすための教えを、自分の中から見つけようとするこの時間は、果たして“無駄”なんだろうか?


ラーゲリ(収容所)という悲惨で過酷で理不尽な場所で、山本さんは最後まで希望を持ち続けていた。強制労働の合間に、文学や俳句や娯楽を楽しもうとしていた。それこそが文化的に人間らしく生きるということなのだと、知っていたからではなかったか。


だとしたら、ちょっとおこがましいかもしれないけれど、映画の余韻に浸ることも、ちょっとは文化的で意味のある時間なのではなかろうか。決して、無駄なんかじゃないのではないだろうか。


私は今まで、映画や観劇や美術など文化的なことに、あまり関心がある方ではなかった。映画は1年もすればテレビで無料で観れるのだし、わざわざ映画館に見に行かなくてもいいんじゃない?って思ってたし、読書だって実用書がほとんどだった。いわゆる文化的なものに、価値を見出していなかったように思う。


だけど、ここ半年くらいで、その考えが変わってきた。コロナ禍になって、生活や人生のことを見つめ直すようになったからかもしれない。今まで、無駄だったり生産性がないと感じていたことに、実は人生を豊かにする大きな価値があるのかもしれない、と思うようになった。実際的に、仕事の時間も整理したので、時間と心に余裕が生まれたことも理由だと思う。


そんな流れもあって、映画に浸る時間は無駄だという考え方にも変化が起きてきたんだな、きっと。そして、この余韻に浸る時間が無駄じゃないって思えたら、すごく嬉しくて、たっぷり味わおうって明るい気持ちになれるから幸せだ(単純)。考え方の変化大事!!パラダイムシフト万歳!!!!!


あー、泣きすぎて頭が痛いけど、今夜は映画の余韻に浸りつつ、感じたことを整理して、noteに綴りまーす!!また読みにきてもらえると嬉しいです^^




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