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シリコン第二回公演「アイニク」。お稽古はじまり。

今週から、来年1月に参加させてもらう舞台のお稽古が始まりました。

シリコン第二回公演「アイニク」

こちらがチラシの表面
こちらはチラシの裏面です

作・演出は、フルタ丸で何度も客演として参加していただいている松尾英太郎くん。

シリコンは昨年立ち上げられた演劇団体で、英太郎くんが主催をつとめています。

実は篠原、昨年、このシリコンの立ち上げ公演「こちょう」という作品に参加させてもらってるんです。

「こちょう」は劇団が物語に深く関わるお話だったので、英太郎くんとは同じ団体の仲間なんじゃないかと錯覚してしまうくらいには物作りを一緒にやらせてもらっています。

新作「アイニク」の台本を読ませてもらったのはフルタ丸講談「八百長入門」のお稽古真っ只中の11月中旬。

読んだのは物語の途中まででしたが、松尾ワールドが確実にそこにはあって、その中の登場人物が強引に私の中に入り込んで来たと思ったら
「忘れさせないぞ、忘れたとは言わせないぞ」と言わんばかりに今まで辿って来た、忘れかけてた道のりを思い出させてきました。

「あ、これ知ってるやつだ」という記憶が呼び起こされ、少し苦しくなったり恥ずかしくなったりして、今の自分の中で普通になっている感覚と、どこかでさよならして来た感覚とが強制的に混ざって、あれ?何を正しいと思って生きてるっけ?あれ?○○が正しいと思おうとして生きてる?あれ?正解ってなんだっけ?あれ?あれ?って、決まりかけてた当たり前がガタガタと崩れて行きました。

いきなりやってきたガタガタにどぎまぎと戸惑ってしまいましたが、そう、これこそがこの作品の持つ力だし魅力であり、私はさっそく登場人物から「アイニク」の洗礼を受けたんだと、お稽古が始まってから強く気付きました。

繊細に紡がれていく会話には、時に残酷さも含まれますが、基本的には優しいが漂っているなぁと思っています。
だからどぎまぎしても、どこかで安心して観ていられるのかなと思います。
お稽古が始まり、皆さんのお芝居を観て気付いたことです。

これから約1ヶ月のお稽古を経て「アイニク」がどんな作品になっていくのか、ぶるぶる楽しみです。

大人になった大人の人に観てもらいたい作品です。

篠原 友紀

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