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【後手横歩5二玉力戦】▲2二歩の変化から2局

今回は後手横歩の例の戦型。
↓のマガジンに色々な変化の記事をまとめてあります。

第1図(以下便宜上先後逆)はお馴染み?の、角交換して▲5八玉(△5二玉)と上がった局面。

第1図

今回は第1図から△8八歩(▲2二歩)と打たれた将棋を2局振り返っていきます。

まずは1局目。
↓のアーカイブの、1:15:37辺りからの対局です。

第1図以下、
△8八歩▲7七歩△8九歩成▲7六歩△7九と▲同金△3三角▲3四飛△2三銀と進んで第2図。

第2図

配信の対局中にも言っていましたが、第2図は見覚えのある局面でした。
なぜなら、僕自身が↓の記事で検討した変化だったので。

↑の記事で紹介した将棋で、第2図と同一局面で僕は▲3六飛(△9九角成には▲2四歩)と指していました。

読み返してみると↑の記事で出た結論は、第2図では▲3六飛でも良いし、▲3三飛成△同桂▲2四歩も有力というものでした。

ただ本局の対局中は、正しく指せば指しやすかったという記憶はあったものの具体的な順に関してうろ覚えで、第2図から▲8四飛△8二歩(第3図)と進めてしまいました。

第3図

なんだか検討したことのある局面ではなくなってしまった気がする。。と思いつつ第3図で15秒考えて捻り出した▲4五角(第4図)でなんとかリードを保つことが出来ていたみたいです。
▲4五角は、▲6三角成の詰めろ桂取りと▲2三角成〜▲3一飛の両狙いになっています。

第4図

ちなみに第3図では、本譜の▲4五角に代えて▲8三歩なども有力だったみたいです。

▲8三歩に対して、
△7二金には▲8二歩成△同銀▲8三歩で、以下△7一銀には▲8二角。△8三同銀には▲同飛成△同金▲7一飛がそれぞれ激痛です。
よって△8三同歩▲同飛成△8二歩▲8九竜(第5図)が妥当な進行。

第5図は二枚替えされているとはいえ手持ちの飛車角と自陣の竜が強力で、手前側が優勢です。

第5図(変化図)

というわけで、第2図の局面では、▲3六飛、▲3三飛成、▲8四飛のいずれを選んでも、正しく指せば後手(手前側)が優勢というのが↑の記事から若干アップデートされた結論になりました。


2局目の対局動画は↓

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