[福井県福井市]  安居ふるさと創り推進プラン ~住民主体のまちづくり活動を応援~

福井市では、住民主体のまちづくり活動を応援するため、「地域の未来づくり推進事業」と称し、市内各地区の特色あるまちづくりを支援しており、現在48地区でまちづくり活動が推進されています。

今回ご紹介する福井市安居地区では、ふるさと納税の寄附金を活用し、「伝統行事の継承」、「地域交通の確保」、「ホタルが生息する環境づくり」に取り組んでいます。

伝統行事の継承

県の指定無形民俗文化財に指定されている「オシッサマのお渡り」は、毎年10月の第2土日曜日に髙雄神社で執り行われています。境内の宵の宮に祀られた猿田彦命(ハナオッサマ)と天鈿女命(オシッサマ)が800m離れた御旅所の「松手の宮」にお渡りされる神事で、今年度は3年ぶりに通常の規模で実施することができました。

地域交通の確保

安居地区は福井市中心部から離れた立地にあり、バスの運行本数も少なく、高齢者が運転免許返納後の買い物に不安を抱えるという地域課題がありました。そのため、安居ふるさと創り委員会と安居地区社会福祉協議会が中心となり、地域にある介護老人福祉施設の送迎バスを活用して、無料お買い物バス「あごころ」を令和4年3月11日から運行開始しました。65歳以上の高齢者を対象に週1回運行し、往きは各町内バス停から市内のショッピングモールまで、帰りは自宅まで送迎しています。
昨年はバス停の整備を行いました。

ホタルが生息する環境づくり

安居地区の未更毛川流域では5月下旬からゲンジボタルが飛び交い始めます。自然の大切さや尊さを感じてもらえるように、地域住民(大人も子供も)が中心となって、未更毛川エリアの清掃活動、ホタル観察会、ホタルロードやビオトープの整備といった活動を行っています。また、毎年ホタル観察が楽しくなるようなホタルマップを作成し、情報発信を行っています。