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【防災玉手箱】R4年度の語り部派遣特集

R4年度の語り部の様子を一部紹介します。

・2022年5月12日(木)長岡市立小国中学校全校防災学習
 中越地震時の小国地域での被災体験 山岸 麻美さん(当時は学生)

・2022年6月27日(月)10:40~11:40 長岡市立栖吉小学校5年生総合学習
 2022年9月14日(水)9:40~11:30   長岡市立栖吉中学校1年生総合学習
 中越地震時の栖吉地域での避難所体験 川上 英治さん(当時は役所勤務)

・2022年7月5日(火)14:35~15:20 長岡市立大島小学校5年生総合学習
 中越地震時の川口地域での被災体験 平澤 康宏さん(当時長岡市内勤務)

・2022年9月6日(火)13:45~14:35 長岡市立大島小学校5年生総合学習
 中越地震や全国各地でのボランティア活動について 清野 静香さん

・2022年10月11日(火)8:35~8:55 長岡市立川口小学校全校朝会
 中越地震時の川口地域での被災体験 阿部 麻衣子さん(当時自宅で被災)

・2022年10月12日(水)10:40~11:25 長岡市立栖吉小学校5年生総合学習
 熊本地震や東日本大震災時の避難所・仮設住宅でのボランティア活動
  河内 沙苗さん
 中越地震時の被災体験をきっかけに始まったボランティア活動
  平澤 康宏さん


語り部の山岸 麻美 様

2004年10月23日 17時56分に中越地方を震源として発生した「中越地震」
当時コンビニでアルバイトをしていたという山岸さん。
業務中に突然の大きな揺れ、辺り一面が揺れで落ちてきたタバコやおでんだらけになり、自動ドアは止まり店の中は土ぼこりがたち。
大きな揺れに耐えるべく、ひたすらカウンターにしがみつく
ことしかできなかったそうです。

地震発生時の事だけでなく、地震後の町の様子や、過ごし方をお話しくださいました。

「体験談を聞くだけでも恐ろしいのに、映像を見て、本当に怖いと思った。もう起こってほしくない」
「地震はいつ来るか分からないから、防災グッズなどを買ったほうが良いと思った」
「避難生活もとても辛いものだし、人との関わりは、時に自分や他人の命を守るすごく大切なことだと感じた」

など、地震体験談を聞き感想をいただきました。
もし本当に地震が起こったら・・・と、真剣に考える良い機会に
なったと思います。

防災学習を進めている中学生に向け、中越地震発生当時に市役所の職員として栖吉小・中学校の避難所運営に関わられた川上 英治さんより、当時の様子や今の栖吉地区の防災活動と課題についてお話しいただきました。

栖吉中学校、災害時のお話し。語り部の川上 英治 様

地震発生当時、帰宅途中で栖吉から車で10分ほどの場所に居たという、川上さん。その場所から2時間かかって自宅に戻られたそうです。
市役所に勤務されていたため、すぐに避難所の運営に向かい、地域の方と協力して生活した様子をお話いただきました。

現在、栖吉中学校区にある悠久町では日頃からどんな防災活動を行っているか、防災倉庫に何が備えられているかなどのお話もお聞きすることができました。
実際に防災倉庫から持ってきていただいた担架や毛布を使った搬送体験も行いました。

語り部の平澤 康宏 さん

中越地震では大きな被害のあった川口地域。
地域の中で協力して乗り越えてきた様子や支援のありがたさをわかりやすく伝えてくださる平澤康宏さん。

立っていられないくらいの地震、外は電気も消えて真っ暗で揺れが続く。
救急車や消防車のサイレンに、人の叫ぶ声、揺れる電柱と建物・・・
真っ暗の中、陥没した道を歩き、道中倒れかけた建物が軋む音や何度も揺れる余震の中、自宅に帰ってきたそうです。

地域の人と協力して、力のある人は力仕事、持ち寄った食材で温かい料理を作って待っていてくれるお母さん方、夜通し工事をしてくれる業者の方。
当時の人の様子が目に浮かぶようでした。

語り部の河内 沙苗 さん

看護師の資格を持つ河内さん。
東日本大震災、熊本地震と全国各地でボランティア活動を行っています。

被災者の心に寄り添い、お話を聞くことの大切さ。
ちょっとした生活の違いが長い避難所生活の中で我慢の積み重ねになってしまった人の実例や、率先してお手伝いをしてくれる小中学生の様子をお話していただきました。

自分たちにどんなボランティアができるか考えている子どもたちに向けて、「自分のいのちがいちばん大切。無理はしない。
 できることを見つけたら、勇気をもって行動する。
 一緒に協力したら、お互いに支え合える一になれる。

とメッセージをいただきました。

語り部の阿部 麻衣子 さん

毎年10月に実施される「震災メモリアル旬間」のスタートということで、中越地震の川口地域の様子を阿部 麻衣子さんからお話しいただきました。

地震発生時、家族全員が自宅に居り、阿部さんは自室に。
揺れというより、爆弾が落ちたような、ゴジラが来たような
強い衝撃。
部屋の中は物が散乱し、タンスが倒れ部屋から出れなかったのをお兄さんが助けてくださったそうです。

指示などはなく、自然と近所の皆さんで役場や保育園など広場に集まり、協力して過ごした。
近所の人が一緒で、声を掛け合い、話もできたから不安がなかった。

不安や辛いことだけではなく、みんなで一緒に生活して楽しい、
 良かったこともたくさんあった。
 それは日常生活からの近所づきあいがあったからこそ。
 日頃から皆さんとの関係を大切にしてほしい。
 そして、1年に1度でもいいから、震災のことを忘れず思い出してほしい

とお話しくださいました。


被災体験から気づき、自分や家族を守るために今から何ができるか考える。
災害時だけでなく日常の大切さを改めて感じる。
そんな機会になっています。
これからも、学校の要望に合わせて、様々な方をコーディネートしていきたいと思います。


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