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香川県:しょうゆ豆

香川県の郷土料理である「しょうゆ豆」

写真では分かりにくいかもしれませんが、空豆で作られています。
通常スーパーなどで春に見かける空豆は、サヤに入った生のもので、
塩茹でにしたり、サヤ付きのまま焼いたり、豆板醤の材料にしたりすると思いますが、こちらの「しょうゆ豆」は乾燥した空豆で作ります。

その名の通り、しょうゆの濃い茶色をしており、見た目からはしょっぱいのではないかと思われますが、甘辛い味付けになっています。
香川県は言わずと知れた醤油の生産地で、特に小豆島は醤油蔵がたくさんあります。
写真のしょうゆ豆は、香川を訪れた際にスーパーで購入した完成品ですが、
香川県のスーパーには、しょうゆ豆が普通に売っています。
私が購入したものは、冷蔵品でしたが、真空パックに入っているものが、インターネットでお手軽購入できます。

味は、甘塩っぱい味付けになっています。
煮豆というジャンルでは、金時豆や黒豆の煮たものにも近いのですが、もう少し醤油の味が強く、どちらかと言うと、魚などの甘露煮の味付けに近い感じがします。
京都の名物であるニシン蕎麦に乗っているニシンの甘露煮や、滋賀県や岐阜県の方であれば、鮎の甘露煮などもイメージがしやすいかと思います。

作り方は、通常の煮豆とは異なり、煮含めていくのではなく、炒った空豆を醤油や砂糖で作った漬けダレに漬け込みます。

ご飯のおかずと言うよりは、お茶請けやおやつにぴったりの料理かと思います。
子供からお年寄りまで、老弱男女に好まれる味付けかと思いますので、ぜひ見付けたらお試しください。

しょうゆ豆は、香川県の郷土料理としての知名度が高いかと思いますが、
実はお隣りの愛媛県にもしょうゆ豆と言われている料理があります。
愛媛県の醤油豆は、香川県のしょうゆ豆とは別物で、市販されているところや、実際に食べられているところを見たことがないのですが、「聞き書 愛媛の食事」という資料では過去に食べられていたことが記されています。

愛媛県のしょうゆ豆については、また別の機会に。

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