言葉の力で〝ふるさと〟を応援!
私の〝ふるさと〟の一つである札幌市の「ふるさとコピー」(令和2年現在)が次のとおりです。
❝ 市民の力みなぎる、文化と誇りあふれる街 ❞
上記のような「ふるさとコピー」のことを「イメージコピー」と言います。
札幌市だけではなく、他の市町村や都道府県で設定されている「ふるさとコピー」は100%近くが「イメージコピー」に分類されます。
イメージコピーは、その〝ふるさと〟の印象を表現したり、特徴が端的にわかることが目的です。
「ふるさとコピー」プロジェクトをスタートさせた理由に、画一化された「イメージコピー」に限界があるからです。
「イメージコピー」のメリットでもありデメリットでもあるポイントが〝抽象的〟であることです。
残念ながら〝抽象的〟なキャッチコピーは伝わりません。
前回、下記のように述べました。
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ふるさとが疲弊する原因の一つがきっとキャッチコピーにある。
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上記のことは、全国各地にある農産直売所などの売場において、POP広告をツールにキャッチコピーの実証実験からたどり着いた研究成果です。
売場においてもキャッチコピーを抽象的な表現にすると、消費者の反応が低いことが明らかなのです。
抽象的な表現を否定するプロジェクトではありません。しかし、キャッチコピーの反応が高まる表現があることを知りながら、そのことを伝えないなんてことはできないですよね(笑)
キャッチコピーを〝かっこよく表現〟しようとすることがそもそも間違っています。
おそらく、有名なコピーライターが表現する〝センスのよさ〟がキャッチコピーだと誤解しているのです。
かっこよくて、センスがよいことを否定はしません。有名なコピーライターもそこだけを狙っているわけではありません。
目的を達成しない、反応がまったくない、そんなことでは本末転倒です。目的を達成し、反応が高いという結果の先に、消費者がセンスのよさを感じているのです。
抽象的な「イメージコピー」を脱却し、〝ふるさと〟をもっともっとアピールするために重要なことは…
(次回へつづく)
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