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朝から電話

うちはお菓子問屋です。
地元の小売店さんへ、営業数名がルートセールスで訪問します。
お菓子は種類やシーズンで入れ替えも多く、お店側の担当者さんだけで
切り盛りするのもなかなか大変です。

毎朝、外回りしている営業へ電話します。
今日は何件訪問、何を提案、いくら受注、の3点セットを聞きます。
だいたい5名程度、朝顔を合わさないメンバーにかけます。
毎朝、毎朝。 
ラインでいいんじゃないですか?意味あるんですか?
めんどいな。そう思っている人もいるでしょう。
とりあえず、半年くらい続けています。

始めたきっかけは、オンデーズの田中社長
オンデーズは、めがね専門店。国内外に数多く店舗もあり、
倒産しかけたところを田中社長が立てなおした話が、
書籍 破天荒フェニックスに書かれてます。
(スリリングすぎる経営。。。!)

その田中社長、何かの動画の特集でのこと、
少し前の話だと思いますが、直々に各店舗の店長に毎朝電話していたそうです。60店舗くらいか、まあまあの数だったと思います。
アナログだけど、1本の電話で、めがね1個プラスで売れるかもしれない。
たかがめがね1個だけど、
全国の店舗でめがね1個プラスで売れたら、合計のプラスは大きい。
その時間手間も少しかかるが、自分が電話の時間を割くだけだから、と。

人は弱いから、自分だけの考えだといろいろ理由を並べて駄目なことも
いい風にしてしまうけど、
他人からがんばれよ、あともう一歩、と背中押されたら
もうちょっと力発揮できること、あるんじゃないかと思います。

そういうことを考えながら、自分がしてなくてできることの一つだと思い始めてみた。

ただ僕自身、いろいろ言われるの好きじゃないし、
上から圧力的なやりとりはしたくなかったので、
いちおう毎日の予定確認は必須にしてますが、

本丸は背中を押す事とささいな日々のコミニケをとること、

に重きを置いて電話してます。

よかったね!がんばって!ありがとう!
そんな言葉がより入っていけるようにと。

電話をかけることで売りのプラスにどれだけ効果があるかは
わかりませんが、続けてるといろいろ傾向が出てきておもしろい部分もあります。

僕の意図をくみとっている人、
定型的に答えを用意している人、
毎回返答の違う人、などそれぞれ。

その中で、ずっと毎朝の会話をしていくうちに、
少しずつ価値観の話ができるようになったりしてきている人もあり、
それは最近の嬉しいことです。

人って、前向きなことを考えなさい、と他人から言われても、
素直にそうはできない。とくに大人はむずかしい。
本人がそう思わずして行動にはならない。
なんだかそれを痛感してます。

押し付ける、よりも、伝え続ける、ことが大事じゃないかと思ってます。
でもそのときの心の向きが、
相手なのか自分なのか、は毎度確認しとかないといけません。
自分に向いてたら、いくら伝えても相手は良い気分しないでしょう。
でもこういうのって、気づかぬうちに、自分、自分、ってなってしまう。

相手が理解してくれない、と思ってるときは、
そのベクトルは自分に向いているように感じます。

毎朝の電話をおすすめするわけじゃないですが、
ちょっとの会話の積み重ねって、大事なんじやないかなと思います。

今日は元気かい?  なんとかやってます!

そんな感じの積み重ね。

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