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ノルウェーの秋の味覚・ラムとキャベツの煮物

こんにちは。グルメには程遠い国・ノルウェーのFuruです。
とはいっても、首都オスロには美味しいものが食べられるところもたくさんあるんですよ。空前のグルメブームでオシャレなレストランがあちこちにできてますし、ミシュランの星をとってるところもありますし。
ただ歴史的に貧しい農業国であったためか、一般的に日常の食事についての興味が薄い文化のような気がします。

そんなノルウェーですが、秋になると食卓に登場する素朴な定番料理があります。「フォリコール」と呼ばれるキャベツと骨付きラム肉のお鍋です。ノルウェーはラム肉がおいしいんですよー。秋はラム肉の季節なので、これをキャベツと一緒に豪快に煮込みます。味付けは塩、コショウのみ!
秋になると「フォリコール」用の骨付きぶつ切りラム肉がスーパーの精肉コーナーに姿を現します。簡単な料理ですがおいしいですよ。

一応作り方を載せておきます。うちのレシピではスープ多め、味薄めになってます。ノルウェーでは肉の風味が濃いという理由で骨の多い部分のラム肉を好みますが、そういう部分は物凄く脂も多いので、うちでは脂身少な目、骨少な目のもも肉をつかっています。
4人分です。

キャベツ1個~1個半
ラム骨付きぶつ切り 1キロ~1.5キロ(骨の少ないもも肉だったら1キロで十分。骨の多い部分のぶつ切り肉だったら多めに使う)
水1リットル(ノルウェーではもっと水少なくする場合が多いです。うち              はスープがかなり多め)
精製塩小さじ2(どんな塩でもいいですがうちで使っているのがこれなので。日本の食塩だったら小さじ2では足りないと思います。煮込みの途中で味見して調整すればいいですね。)
黒コショウ(ホール)大さじ1
ジャガイモ(付け合せ用)一人2,3個(皮をむいて丸ごと塩ゆでにしておく。)

まずはキャベツを8等分か16等分に切りまーす。ノルウェーのキャベツはみっしり詰まって固い(ヨーロッパ共通かも)。ボーリングの球のように重く、切るときもかぼちゃを切るような感覚です。日本のキャベツでフォリコール作ると煮溶けちゃうかも。
この身の詰まり方、わかっていただけます?

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ラムはこの時期、大きいパックで売っています。
このパックは2キロほど。多すぎるので半分くらい取り分けて冷凍しました。そのうちラムカレーでも作ろう。

子羊さんがこっちみてるのが 何とも・・・。

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肉が大きすぎたらテキトーに切ります。

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寸胴鍋に肉、キャベツ、塩、コショウを層になるように入れます。

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水を注いで蓋をして2時間くらいコトコト煮る。以上。

台所にキャベツの匂いが充満するので匂いに敏感な人は注意。ノルウェーでも「キャベツ臭い~」と窓を開けて換気し始めるのがお約束です。塩ゆでジャガイモを添えて出来上がり。薄味なのでお好みで塩を足してください。黒コショウは取り除きながら食べます。

出来上がりはこんな感じ。茶色い・・・。

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全然美味しそうに見えないですね。おいしいんですけどね。
ご紹介するんだったらパセリでも散らしておめかしすればよかったとちょっと後悔してます。
フォリコールが残ったら「次の日の方が味が染みておいしいのよ~」と二日目のカレーよろしく翌日温めなおして食べます。

ノルウェーで数少ない季節の料理なのでご紹介してみました~。



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