見出し画像

野田城450年記念講演会 平山優氏降臨!

新城市に暮らしていて良いな、と、思うこと。
それは、歴史に関して良質な講演会の機会に恵まれること。長篠の戦いや設楽原合戦の現場だけあって、住民の関心も高く、研究者の方々も来やすい、という地理的特性があるのだと思っております。

さて、本日は新城市と野田城の地元「ちさと郷土史研究会」合同による野田城450年記念講演会として、あの大河ドラマ「どうする家康」の時代考証を担当されている平山優さんが講師として登場!!

平山優氏著作物

長篠合戦をめぐる本を何冊も購入し、ファンだっただけに嬉しい限り。こんな講演を地元で聞けるというのは本当に幸せだなぁと思う次第です。
ところで、私はちさと郷土史研究会に正式加入となりました。

会員の証。HB-101の黄色い帽子もいつか入手したい。

退職された方が中心でなかなか会合に参加できない私は賛助会員的立ち位置だったのですが、今回から正式に会員となり、本日駐車場整理係デビュー。
本業でイベントの駐車場のライン引きから誘導係まで幅広くこなした経験を活かす時がやって来ました!
ぐるぐる腕を回して誘導していたのは私です。
通常、講演会はギリギリまで入場が続く場合が多いのですが、歴史好きの方は10分前集合は当たり前で10分前集合に対し20分前集合する律儀な方が多いため、1時間くらい前が駐車のピークに。
会場は200人以上に対応できるように椅子を用意しましたが、満員御礼。

通常よりも大幅増席。でも、埋まる。

「どうする家康」の放映もあり、平山優氏のファンも多いことから通常の新城市が行う講演では考えられないほどの抽選倍率だったそうです。
講演の内容は、信玄の野田城攻略に関し意図を探るというもの。
そもそもレジュメが12ページもある大作で、レジュメの域を超えている。

目から鱗の話ばかり。最近、本業だ別に頼まれている関係の本を読むことが多く、最近の戦国時代の話を追ってなかっただけに、「うぉぉぉぉ!」と、身を乗り出してしまう内容のオンパレード。
三方原の戦いは、信玄が浜松城を通過したことで面子が立たないという家康の意地という説明がされていましたが、平山氏は堀江城の重要性に着目。浜松城への補給は海上交通であり、その補給路を断たれそうになったために家康は飛び出さざるを得なかった、というもの。
そして、海上交通を遮断するため吉田城と田原城を抑えようと目論んだ信玄は、浜松防衛で三河もすっからかんになっていたこと、野田を守る菅沼定盈は三河湾までを抑える有力領主であったことから野田城を包囲。単なる行き掛けの駄賃で三河の小城を攻めたわけではない、と、素晴らしい内容でした。

当時の書状から、周囲の状況や記載されている内容のうち今まで読み飛ばされていた部分に着目し、これまでにない解釈を導き出す様を聞いていると、良質な推理小説を読んでいるような感じで、聞いていて爽快感すら感じます。
こういう講演を聞くと「ああ、聞いてよかったなぁ。」と、満足感に溢れた状態で翌週からの仕事に向かうことができます。会場で購入した本には、著者サイン付き。一緒に写真も撮ってもらいました。

著者サイン入り!

いやー、楽しかったです。また、聞きたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?