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相続登記やってみた その3

相続登記を自分でやってみよう、という話の続きです。以前の話はこちら👇

登記手数料を支払う

登記申請書の記入が終わりいよいよ手続へ。
登記手数料が必要とある。相続だと評価額の4/1000。3万円以下だと収入印紙で良く、それ以上だと納付金の領収書を貼付する、と、書いてあります。収入印紙なら郵便局でも買えるのですが、納付金が税務署で払うとか説明書に書いてあるので、どうしたものかと思い法務局へ電話する。結局、三万円以上であっても収入印紙を貼ることになるそうです。そして、法務局でも売ってます、とのことなのでいよいよ書類を携えて法務局へ。収入印紙販売窓口で金額を言って支払えば終了。それを登記申請書にホチキス止めした収入印紙貼付用紙に貼る。
べろーっと舌で舐めて貼る、ことをせずとも、印紙を貼るための水を含ませたローラーが置いてあるので大丈夫。職員の方もそんな舐めたの処理するのは嫌でしょうからねぇ。

提出する

不動産登記受付窓口があり、ここは予約不要。結構待ち時間を短縮させるように工夫されており、並ぶ場所とかも床にラインが引いてあってわかりやすい。提出自体は、よほどパッと見で不足したり不備があるものを確認するだけのようで、担当者がざっと書類を見る程度。
そこで登記予定日を書いた紙をもらい、補正が必要ならば連絡先の電話番号へ連絡があり、なければ登記予定日を過ぎたら登記終了。予定日後に証明書を取りに来てください、と説明を受け、10分もかからず終了。ドキドキしながら待つことに。登記予定日は手続の2週間後です。

補正指示が来る

金曜日の昼に手続したら、月曜日に携帯に着信あり。残念ながら補正が必要なようです。何かというと①相続人の戸籍がいるので私の戸籍が必要。あと、②母親の住民票除票が必要。そして③私の印鑑証明の押印と遺産分割協議書の印鑑が違う、との3点。
①の私の戸籍ですが、私は土地は相続していないので関係ないと思いきや、死亡保険金をもらってるので必要なようです。相続分のない姉は必要ないとのこと。
②の住民票除票ですが、他の書類でわかる場合は添付省略できると書いてあったので戸籍謄本出してるからわかるだろうと思ったのですが必要だそうです。
問題は③。えー?と思って法務局に確認に行くもどうにも違う。どうやら自分がその昔印鑑登録するときに別の印鑑でやってしまったよう。そして、その印鑑が今どこにあるか不明。結局、遺産分割協議書に記載している印鑑に登録しなおせば良い、とのこと。市役所に電話すると本人が来庁すれば30分程度で終わる、とのことだったので、登録し直すことに。どのみち戸籍抄本いるし。
ただ、これを週末金曜日までに行わないと登記完了予定日に間に合わないので登記申請書が返却されてしまう、とのこと。大慌てで書類を揃えて再提出しました。

登記完了

再提出で書類を確認してもらい受理される。そして何もなければ登記完了です、とのことなので待っていたら何事もなく予定日を過ぎる。法務局で登記証明書をもらい修了を確認。
やった〜!自分で登記できた〜!
と、1人喜ぶ。
が、相続財産を確認していたら、まだ住宅ローンが残っていることが判明。繰上返済させたので、次は抵当権抹消登記をしなければならない…。これも自分がやります。ああ終わらない…。自分の時はこうならないようにせねばならん、と、心に誓う。

最後に

専門家に頼むお金が浮いたという喜びもありますが、親の財産を自分で把握できたことが大きい。今後、さらなる相続が発生するでしょう。その時に慌てなくて良い。
権利書どこだ?!とか、実印は?!とか、聞ける人(父)がいる間に確認できたことが一番。なかなかその人の死を前提とした話というのは、いくら子どもと言えども切り出しにくいものですからねぇ。
死の直前は入院することも多く、入院の世話やらしながらも、今後どうなっていくのかわからないのが最大の不安要因です。死ぬとどうやって病院から退院することになるの?とか、どうやって遺体を運ぶの?とか、どうやって葬儀手配しよう?とか、母の臨終が近づく中、そんなことを頭の中でぐるぐる考えていて、死を悼むという余裕はない。よく忙しくてそれどころじゃなかったと聞くが、こういうことかと思いました。
今回やって見て一番痛感したのは、子どもに迷惑かけないようにしよう、と、いうこと。そんなに財産もないから良いけど、書類や印鑑のありかだけはわかるようにしとこう、物もできるだけ減らしとこう、と思いました。今年は、あれこれ実家の片付けやらなんやら残ってるので、何かと忙しい日が続きます。
あー、早く片付かないかなぁ…。

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