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鳶ヶ巣砦を奇襲したい! 2024

鳶ヶ巣砦を奇襲したいから案内してくれ、との依頼が。
以前、観光ボランティアをお願いし、ハイライトを車を使って気軽に楽しめるよう案内してくれた。満足はできたが、戦国武士の苦難が体験できない。苦難を感じたい!だから案内して!とのこと。
バグった思考の持ち主が近年増えていることに注意を要する。
と、いうわけで終日雨予報の中、狂戦士7名で鳶ヶ巣砦を奇襲しました。

バーサーカーの集い

山歩きに慣れてる人から慣れてない人まで。遠くは三重県から参戦。朝9時半に長篠城駐車場に集合。その後吉川公民館へ移動してスタート。
比較的歩きやすい山道で始まり松山観音堂に到着。奇襲時も松山観音堂まで馬で行く人もいたようです。ここで下馬して松山峠を目指す。

松山観音堂前からは皆歩き

松山峠までは沢伝い。雨の状況で道の様相が変わってしまう点に要注意。シダが生えたり倒木があったりで、道が分かりにくい。

沢沿いを登る。

なんだかんだ皆んなで話しながら登ると気づけば松山峠。
一息入れてから尾根伝いを行く。気持ち登り降りが続くので平地を歩いている方々には、負担になる。雑談しながら歩いていると、鎧を身につけた伝承のある鎧平近くまで来る。
そこで、ざっくりとした傷のある木を発見。

ざっくり

なにこれ…。
近年この周辺でも熊の目撃情報が増えていることから全員青ざめる。道中も半分を過ぎてるので引き返すこともできない。皆、自然と声がでかくなって会話を始める。大声で会話することで存在をアピールして、熊が来ないことを無意識に願う。
もっとも、後でわかりましたが、下から上に向かって傷がついているため、鹿による食害か角研ぎか何かだろう、ということ。熊なら上から下になるそうです。ああ、よかった。
その後、奇襲直前一旦終結した牛蒡椎山に到着。ここで昼飯を食べる。

人の来ない峠のため堂々と飯を食う。

さて、ここからがむずかしい。結構木立が荒れていてわかりにくい。私も前回迷った場所で、結果迷ってしまう。そして林道に降りる際に立木が折れて転倒してしまう方もでてしまう。幸い怪我はありませんでしたが、山道は注意しないといけないと改めて思いました。
その後林道に出て、舗装路を歩いていく鳶ヶ巣砦に到着。5時間弱程度。土塁を発見して早速大きさを表現するため即座に寸劇が始まる。

土塁は体験するのが一番

無事に鳶ヶ巣砦を奇襲したので長篠城を見下ろしながら帰ろうとすると、その途中に…。

車…。

え…、と、本日2度目の硬直。
中に人がいたらと最悪想定をするも、人は居らず既に警察対応済みとの貼り紙もあって安堵する。結構細い道なんで迷ったのかなぁ?都会ではなかなか味わえない経験が続く中、ようやく長篠城を見下ろす。

画面中央の白いものが本丸表示の標識

城内を散策する見学者が結構大きく見える。見下ろす場合と見上げる場合では人の大きさが違う。やはり高地は有利と実感。
ここから長篠城までが地味に遠い。
ようやく長篠城に近づくと鳥居強右衛門が城に向かって援軍来るを叫んだ場所が出てくる。強右衛門があまりに城の近いところで叫んでることに驚く一同。

長篠城址保存館から見下ろすと感な感じ

ここで叫ばれたら、はっきりと聞こえることを実感。
強右衛門「援軍は▲?#$&々*〜!」
城兵「なんだって〜?」
では、意味をなしませんからね。
しかし、城の中心部近くまで武田軍が来ていたことに驚くには、実際の現地に来ないとわからない。
ちょうど雨が本降りになり始めたのですが無事に終了。
これでほぼ完璧に道を覚えました。
また希望者があれば奇襲しようかと思います。

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