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龍眼 * チェンマイ俳句毎日

【チェンマイ俳句毎日】2024年7月26日

郊外のラムヤイ畑の脇の道を通ったら、ラムヤイの実がたわわに実っていた。先週の定期市でも今年初めてのラムヤイを見かけたばかり。今年もラムヤイの季節がやってきた。

日本では龍眼(ロンガン、りゅうがん)と呼ばれるラムヤイは、ライチと同じ「ムクロジ科」に属する果物。茶色い皮をパリっと外すと、中から半透明の実が出てくる。白っぽい実の中央に大きめの黒い種がひとつあり、それが目玉のように見えるので龍眼という名前がついているのだろう。

ラムヤイは北部タイでたくさん育てられていて、チェンマイ県やお隣ランプーン県の特産物となっている。体を温める作用があると漢方薬にも使われる「乾燥ラムヤイ」や、ラムヤイ畑で採れる「ラムヤイはちみつ」も人気のチェンマイ土産である。

味の方はライチほどの清涼感はなく、ライチに比べると水分も少なめ。香りもあまりしない。果肉がややコリッとしているのが特徴で、他のトロピカルフルーツに比べるとまあまあ地味な印象かもしれない。糖度はかなり高い。たくさん食べると口内炎になるといわれ、年配の方はあまり好まないようだ。だけど、チェンマイに住んでいる身としては、やっぱり年に一度は、ほんのちょっとでいいので食べたい旬の味ではある。今度、市場で見かけたら買おうかなと思っている。

白雨来て龍の目玉の肥りつつ

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白雨(はくう) 夏 。夕立など暑い季節のにわか雨。強い雨のこと。 

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