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アソークの花

【チェンマイ俳句毎日】2024年1月24日

アソークの花の香を知る冬霞

ここ数日、庭に出ると爽やかな花の香りがしているが、どの花の匂いなのか分からずに過ごしていた。それが、今日ついに庭のアソークの木の花の香りだと知った。今までアソークの花の香りに気付いたことがなく、勝手に匂いのない花だと決めつけていたのだけれど、年末に少し枝打ちをしたから、栄養が行き届いたのかもしれない。

タイ語のアソーク(อโศก)の「ア」は否定、「ソーク」は憂いで、アソークの木は「 憂いのない 」という意味を持つ縁起の良い植物とされている。日本語では「無憂樹(むゆうじゅ)」とか「阿輸迦の木(あそかのき)」と呼ぶらしい。インド原産のマメ科の植物で、花の季節になると黄色や橙色の小さな花を束状に咲かせる。今、我が家の庭のアソークの木は、濃淡を帯びたオレンジ色の花の房でいっぱいだ。

この木は仏教の三大聖樹の1つとされていて、お釈迦さまの母親であるマーヤ夫人がルンビニ園でアソークの花に手を伸ばしたら、脇の下からお釈迦さまが誕生したという云われがある。うーん、脇か、、、 バンコクにはアソークという駅もあり、タイではよく公園や街路樹に植えられている身近な植物である。

✾アソークの花をタイの季語として

花阿輸迦脇より出づるお釈迦さま
無憂樹の花や印度の菓子甘し

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