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伊集院静さんの最後のサントリー広告を読んで

こんばんは、古河なつみです。
昨年に作家の伊集院静さんが亡くなった時、母が「来年のサントリーの広告はどうするのかしら?」とニュースを聞きながら話すのを聞いて、成人の日に作家さんから新成人へのメッセージを掲載した特別な広告が毎年新聞に掲載されていた事を知りました。

今年の広告を実際に、初めて目にして「ああ、もっと早くに知っていればなぁ……」としみじみ思って調べてみると、過去に掲載されていた広告文をまとめた『伊集院静の「贈る言葉」』という本が2012年に出版されていたようです。

2024年の広告文が伊集院静さんから若者への最後のエールとなったので、改めて何らかの形で完全版の書籍が出版されるのかなぁ……されないかなぁ……と期待してしまいました(いざとなれば図書館のデータベースで検索もできるはずなので、司書スキルを活かして調べに行ってみたいですね)。

そして母の思い出話を聞いてみると、伊集院静さんは二代目のメッセージ担当者だったそうで、初代は編集者&コピーライター&直木賞作家という肩書を持つ山口瞳さんという方が担当されていたようです。
私自身は触れた事のない作家さんだったのでざっくり著書を見てみると、確かにサントリーの広告が似合う、お酒が好きそうな方です。

お名前で勘違いしそうになったのですが、山口瞳さんも男性の作家さんで「男性自身」という非常に長い連載(31年間も!)をされていた記録も見つけました。山口瞳さんが所属していたサントリーの宣伝部にはあの開高健さんも在籍しており、母は「サントリーの広告といえばこの人達だったの」と教えてくれました。本当にお酒の好きな方が書いていたキャッチコピーやメッセージだからこそ、お酒の好きな母の記憶にもサントリーの広告が強く印象に残ったのでしょう。

今回のサントリーの広告をきっかけに、伊集院さんの著書を色々読んでみようかしら……と思ったので『贈る言葉』とあらすじを読んで気になった『親方と神様』をまずは手に入れてみたいと思います。

ここまでお読みくださりありがとうございました。
それでは、またの夜に。

古河なつみ

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