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ノイズミュージック聴いてる奴はバカだと思ってた

ノイズミュージック聴いてる人というのは、
自分のこと尖ってると思われたい奴か、
イカれてると思われたい奴か、
そういう人の集まりなんだと思ってた。
まぁそういう連中も実際いると思う。

俺はロック界隈の人だからライブハウスに行く機会がよくあって(あんま行きたくないけど)
その中でアングラ的な音楽に触れることがある。
で、音楽で売れてない連中の中に
「尖ったことをしたら注目されるのでは」と勘違いする層が一定数いる。
ぼくは彼らを「バカ」と呼んでいる。

たとえば、
すごく音を大きくしたギターを鳴らすとか、
本来打楽器じゃないものを楽器にするとか、
とてつもない高音でわめき散らかすとか、
そういうことをするのが芸術。プライド。という連中が実際いるのだ。

いや、彼らも本来、別にやりたくてやってるわけじゃないと思う。
彼らも本来、RADWINPSやアジカンを聴いて育ち、そこをきっかけに
普通の音楽をやってたはずなのだ。
しかし普通にそういうことをやってても、注目されないことに気がつく。
ここで音楽人生の選択を迫られる(バンドマンあるある)

やめるか? いや、やめたくない。
んーだからといって本気で音楽に向き合う器量もない。

で、音楽とかエンタメのことをろくにわかってないのに
わかった風なフリができる。しかも即席で。
そういうジャンルが、
アンダーグラウンドだったり、
ノイズミュージックだったりする。
(ちなみに僕はアンダーグラウンドでも本当に素晴らしい音楽があるということも知っている。彼らは音楽やエンタメの本質を理解した上でアングラで生きるという選択をとっている)

僕が運悪かったというのもあるけど、
ノイズミュージックっていうのはそういう立ち位置の
いわば癌的な立ち位置のジャンルだと思っていた。

しかし先日、「良いノイズミュージック」を教えてもらった。

これはいい。さんざんディスってたのがバカみたいだ。こんな先進的な音楽があるのか。
注目するところは「緊張と緩和」だ。

音楽とか創作というのは共通するものがあってそれは「緊張と緩和」である。聞かせどころを聞かせるために、それ以外のところをある種「退屈」にさせるのだ。JPOPとかだと「サビで盛り上がる」という言い方をするけど。

良いノイズミュージックというのはやはりそこもちゃんと踏襲している。
詳しい解説はこの記事ではしないけど聞き手のことを考えてちゃんとデザインされている。

自称アングラミュージシャンはこういうの見習えよw

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