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今が人生、の話。

ここ半年くらいかな?ずっと仕事が上手くいかなくて燻っていると言いますか、ずっと不満を抱えて愚痴っぽい気持ちになることが多かったです。

それが今は、心に少しだけ余裕が出来ています。

こういう時は本当は note の記事を書きたいとは思わないです。

なぜなら、私が note の記事を書きたいと思うのは、その心の中で抱えきれないものだったり抱えていたくないようなものがあって、それを吐き出す手段として利用することが多いからです。

言ってみれば、気持ちがモヤモヤしていたりイライラしているときに「ああ、この気持ちを言葉にして(客観視して)少し落ち着こう」と思っていることが多いのです。

逆に言うと、気持ちが安定しているのならば、特に言葉にしようとは思わない。

でも敢えて今回、記事にしています。
なぜか。

それは、気持ちが安定しているときも、私が生きているという事実があるわけで、そういう状態の時でも何かしらの出来事はあるし、それに対して何らかの感情が沸き上がってきたり何らかの思考を巡らせたりするからです。

つまり、上手くいかなくてウダウダ文句を垂らしている時も私の人生ですけど、そうではない今も私の人生。良いときも悪いときも全部含めて、私の日常であり、私の人生です。

正直、今のこのような落ち着いた気持ちがいつまで続くのか分かりませんけれど、そういう瞬間も、出来る限り記録しておいても良いんじゃないかなと思ったのです。

というわけで書きます。何も、取り立てて言いたいことがあるわけではないんですけど。

最近は、本を読んでいます。いつも読んでいるんですけど、読みたい本が多いので、次々と貪り読むような感じです。

今読んでいるのは、インバスケット思考に関するです。10年前ぐらいに流行ったような感じがします。今読んでいるのも少し古い本なんですけど、結構好きなジャンルの本です。

とあるケースで主人公になりきって短時間で数多く案件をこなすという話なんですけど、大事なのはその一つ一つに対してすべて全力投球する必要は無くて、重要度とか緊急度をもとにして優先順位をつけて問題解決していきましょう、ということです。そう私は理解してます。

以前も(多分それこそ本当に10年前ぐらいかな)同じジャンルの本を読んだんですけど、今回は別のケーススタディで。やっぱり今回の本も面白いなぁと思うわけです。

たとえばスーパーの店長さんになりきって、部下とか取引先からいろんな相談だったり報告が上がってくるわけですけど、それをどう捌いていくか、とかを見ていきます。

中には、パートさんたちの派閥の中で生まれた愚痴みたいなものもあれば、本社に直接クレームぶつけてくるような結構しびれるようなものもあったり、それをどういう観点で見ていって、問題を処理するにあたってはどんな能力が必要になってくるのかとか。

実際、今自分の勤めているところと業種は違いますけど、これと似たようなケースは現実にあるよなぁと思ったりします。

本の中では「こういう問題が起こったら計画組織力が役に立ちます」とか「これは問題分析力があるといいです」みたいにそのケースによって必要なのは端的にどんな能力を身につけている(磨いている)と良いのかが分かって、実際に自分が働く場面でもとても参考になります。

結果よりもプロセスに着目して「自分だったらどうする?」を考え、その答え合わせができる楽しさ。

もちろん、この本を読んだからと言って、すぐに私が全てこの本の通りにあらゆる問題を解決できるようになるとは限りません。そして、その答えも一つではないですし、本に書かれた選択肢が完全に正解というわけでもないと思っています。

それでも、問題解決のプロセスを踏む疑似体験が出来るのは少しワクワクします。ケースがあって前例がある。しかも解説までしてくれる。全く未知の問題に際した時に比べれば、そういった事前体験みたいなことができることは心強いです。

行き当たりばったりで学ぶのも、頭も体もフルに活用せざるを得ないので成長はハンパないと思いますが、一つのケースとしてその対処法を知ることで経験をした気になれるのは、今後起こりうるかもしれない問題に対しての道標的な参考情報としてはありがたいです。「これ進研ゼミでやった!」的な。

現実の仕事は面倒なこともウンザリすることも多いですけど、こういうインバスケットの事例を見ていると「ああ、働いていればみんな大なり小なり色んな問題にぶつかって苦悩して突破口を開いていっているんだな」と思えたりします。

そういう意味では「みんな大変だよな、俺もまあもう少し頑張ってみるか」みたいに思えて、少しやる気は出てくる感じがします。

あと他にも同時並行で読み進めている本もありますが、あんまりたくさん紹介しても無駄に記事が長くなるだけですのでこの辺でやめておきます。

本を読むことで、それだけで何かが変わるとは本気で思っているわけではないですけど、自分の世界が広がったり心が少しでも良い方向に転がるのを感じると、やっぱり読書は良いなと思うんです。

あとはそれを実践できるかというのも非常に大事でしょう。それが実際に出来るのなら、もっと世の中に悩みとか苦労なんて無くなるようにも思います。

こんなふうに落ち着いて、本という外の世界に目を向けていられるのも、今の自分の気持ちが安定しているからであって。これがまたいつ仕事によって心乱される日々が訪れるかは分からないです。

まあその時が来るまでは、のんびりじっくり、こんなふうに色々なものと向き合う時間をとっていきたいと思います。こういうのも、今の自分の人生です。

脈略も無いオチも無い話になりましたけど、今回の記事はここまで。最近はまた森山直太朗の歌を聴いています。分かる人は分かるでしょうが、この記事のタイトルもそこから拝借しました。

フワッとした、よく分からない世界の中を、みんな生きてる。良いことも良くないこともあるなかで、何とか生きてる。私もそう。また少し楽しくなってきました。その思いだけでも綴っておきたかったのです。おしまい。

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