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生存放棄症候群(あきらめ症候群)

Netflixで「眠りに生きる子供たち」というドキュメンタリーを観ました。

生存放棄症候群(あきらめ症候群)は子供たちがかかってしまう病気です。強いトラウマを経験、その後の生活でも将来が見通せない状況下において、次第に食欲がなくなる、無反応となる、体を動かさなくなる、眠ったまま起きなくなる、最終的には眠ったまま、昏睡状態に陥り何カ月、何年もそのままの状態となってしまいます。

スウェーデン、オーストラリアにおける難民の子供たちで発症例が増えています。

増えている理由はスウェーデン、オーストラリアは難民申請による移民が多く、これまで受け入れてきていましたが、移民受け入れに世論が反対していて、以前のように移民の受け入れはし難く、厳しくならざるを得ません。

厳しくなる、ということは、移民申請をしている間、難民の方たちは不安定な状況が続いてしまいます。申請結果の如何によっては、不条理な扱いから逃れて辿り着いた国から拒絶され、母国に戻されてしまう。命の危険や人としての尊厳を踏みにじられてしまう可能性が極めて高い、そんな場所へ戻らなければならない。

そうすると将来が見通せなくなってしまうことから、この病気に罹ってしまう子供の症例が確認されているのだそう。

私たちが住んでいる日本という国は、他国と比べて圧倒的に他の国から逃れてきた人たち、難民の受け入れはほぼしていない国なので、スウェーデンやオーストラリア、その他の国々に対し何ら意見を言えるような立場にはないのですが、観ていてやりきれない気持ちです。


私には今すぐ、何かできることを思いつけないでいるのですが、まずはこのような事実があるということを心に刻んでおきたいと思います。


Netflixはこのような良い作品が多く、大変ありがたいです。


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