夫がおじさん構文の使い手だった

スナックの女の子から来た営業LINEに対する夫の返信が、いわゆる「おじさん構文」そのものだった。赤いびっくりマーク❗️や、黄色い顔の絵文字☺️が眩しいぜ。

絵文字で頑張ってる感じが気持ち悪さを醸し出してるけど、「夫もおじさんに成長したんだなぁ」と思えなくもない。

というか実際ちょっとそう思ったし、「おじさんって本当におじさん構文書くんだ！」と感心したりもした。「ほ、本物だぁ！ここに本物いたよ！」みたいな。

ただ、文章のダサさが衝撃的で、思わぬダメージ受けた。他人おじさんなら微笑ましいけど、夫なので面白くも恥ずかしい。私が代筆するか、せめて添削させてほしい。

ところで。

そもそもなぜおじさんのLINEはおじさん構文になるのか？ガラケーの（Eメールの）名残以外に、女性とやりとりする中で「俺もまだまだイケる」と勘違いしてしまうのも理由？つまり、おじさんの自覚が無理を生んでる？
　

勘違いと虚栄心と下心が相まって、おじさんは過剰におじさん度を上げてしまうのかもしれない。黙ってればただのおじさんなのに。

さらに、下心が原動力になってるおじさんはだいたい自分のことしか考えていない。故に、相手を思いやるというコミュニケーションの基本が抜け落ちている……利己的なので、主張が強いのだ。

夫は仕事では役職もあり、複数のチームを抱える立場。そこそこ仕事してるおじさん。社内外問わず関わる人も多い。彼はセクハラやパワハラにすごく気をつけてるけど、なんと言ってもおじさん構文の使い手だからな……🤔この先こわいぞ。関わる女性に嫌な思いをさせるおじさんにはなってほしくないぞ。

社会の仕組みはおじさんが作ったからおじさんに都合が良いし、今も政治家や経営者はおじさんが多いから、働く女性にはしんどいことが多々ある。夫には、そこを理解できるおじさんになってほしいな…と思う。

とすると、夫を「女性を嫌な気持ちにさせないおじさん」にすることが、私にできる小さな社会貢献かもしれない！！

そこで私は「子育てが終わったし、これからは若い女性のために何かしたいと思っていた。夫よ、一緒に〈女性が働きやすい社会に必要なおじさん像〉を考えてみない？」と話すと、頷く夫。おじさん構文が見つかった後なのでやけに素直。

夫の会社はマッチョ価値観強め。だからか？女性にとても優しいんだけど、その分男性に当たりが強い部分もある。逆に言うと女性は管理職になりづらい。そのバランス、しなやかになるといいなー

※ちなみに、あの木村拓哉氏もおじさん構文の使い手なので、夫には「キムタクも一緒だよ〜」とか適当言っときました。顔面も収入も木村拓哉氏と大きく違うので何のフォローにもならないのだけど、だいたいのおじさんはそこに気づかない！かわいいね！