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先月。2023年3月

祖父が亡くなった。
10年前にも、もう一人の祖父を亡くしているのだけれど
私が一人暮らしを始めるまで長い間一緒に住んでいた家族が
亡くなるのは初めてのことなので不思議な感覚。

寂しさはあるけれど、大きな病気もなく老衰で亡くなったので悲しみよりはお疲れ様の気持ちが上回る感じ。

何の感動もオチもない、祖父とのエピソードを書き残しておきたいと思う。

私が幼い頃、大事にしまっていたプリンを祖父に食べられて大泣きして
祖父が慌てて代わりのプリンを買ってきたのだけれど、
同じプリンではなかったからさらに大泣きした。

私のクーピーがなくなってお絵描きができなくなっているのを見て
祖父が急いでスーパーに行って買ってきてくれたけど
クーピーではなくクレヨンだったからそれでは絵を描かなかった。

祖父は庭でタバコを吸っていたのだけれど、そのとき暇だから
庭の石に顔の絵を描いていた。
私はそれを知らずに、すごい石がある!と喜んで石集めしていた。

成績表や、大会の賞状・トロフィー、検定試験の合格証などなど
持っていくと、いつもきちんと見て褒めてくれた。

たまにひらがなを忘れて、私の部屋のあいうえお表をこっそり見にきていた。

高校時代、夜にリビングで勉強しているとよく怒鳴られた。
夜の10時は祖父には深夜。

私のヘアアイロンに触って火傷していた。

もっと色々あったけれど終わり。
入籍は延期することになったけれど、
亡くなる前に祖父に報告できてよかったと思う。

亡くなった家族が増えると(祖父と愛犬)、
亡くなることもなんだか怖くないと思えるよ。
まだまだ生きるつもりだけど、いつか会えるのを楽しみにしているよ。

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