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Article of the Day! 都庁のお膝下で、「動物愛護法」違反発見!

こんばんわ。自称スーパージェネラリストのライターである私が、国内外の記事からこれ!と思うものを選んで紹介するArticle of the Day!。今日はいつもと趣向を変えて、今身近で起きたリアルな事件について、ぜひ共有したく話しをまとめた。

ことの発端は、地元のシェルターとの縁

ここ1年ほど一時預かりのボランティアをしている動物愛護団体のインスタグラムに、いつもと様子の違うポストが上がった。

普段は、可愛い癒し系の犬たちの写真や動画で溢れるこのインスタが、衝撃のポストに。なんでも「新宿区のとある家から、数週間前から異常な犬の泣き声が聞こえる」ということで相談が入ったのだそう。現場に行ったところ、そこはまさに「ゴミ屋敷」。なんでも10日ほど前に家主と思われる方が白骨死体で見つかったという家だったのだとか。インスタ動画でもわかるように、1Fの正面入口は、ゴミの山で中に入れず。家の出入りは2Fの窓からという強烈な状況。

私も夫もこの動画を見て唖然。しかし、その時点で何もできずに、月曜日になってしまう。

状況変わっていない月曜日

そして、迎えた月曜日。週末もシェルタースタッフはあちこち連絡して「公式に」家に入って問題ないかの許諾取り奔走したそうですが、保健所も、区も、都も動かず。(何しろ都知事選真っ只中)結局今日を迎えてしまった。

今我が家で預かっている保護犬を今週もお世話するためにお迎えに行ったら、ちょうど八方塞がりだという話しを聞き、遠縁を頼って新宿区議会議員さん経由で区に立ち入り許諾が得られないかのプレッシャーかけをお願いした。時同じくして、別ルートでプレッシャーをかけていたおかげで、ようやく遺族からの立ち入り許可を得てくれた区役所と保健所担当者の立ち合いのものと、シェルタースタッフが中に入った。

しかし結局一頭も生き残っておらず、、、あと2日早ければ。。。という悲しい現実を今迎えている。

昨年から「新・動物愛護管理法」が施行されています

一部の人しか意識していないかもしれないが、昨年6月改定され、以前より厳しくなったのが「動物愛護管理法」だ。これまでと一番の大きな違いは、「虐待」の定義だ。

みだりにえさや水を与えずに衰弱させるなど虐待を行った者 = ネグレクト

これにより、ネグレクトは「5年以下の懲役または、500万円以下の罰金」対象となった。

都庁のお膝下である新宿区西新宿4丁目で起きた違法ケース

そして、今回の事件現場であるこのゴミ屋敷は、都庁のすぐそばの一軒家で。ポイントとなるの点は

①多頭飼育していた(騒音問題):地元では有名
②ゴミ屋敷(異臭問題):地元では有名

すでに動物愛護団体に連絡が入る前から、区へ通報が入っていたという。しかし「人命に関わる緊急性がない」という理由でどこの組織も動かず、動けず?!さらに

①10日ほど前に、家主と思われる人の白骨遺体が警察・消防により引き出された。その際に犬は中に取り残された。
②同じ頃、地元住民が保健所へ犬の保護の件で相談をしたが、保護を断られた(理由不明:おそらく家主不在・不明のため)

こんな状況で迎えた土曜日だったのだ。そして、さらに数日がすぎ今日を迎える。結局1頭も救えずに終わる。

なお実際に中に入ったシェルタースタッフによると、中は糞だらけで、それが5〜10cmに積み上がっていたという。もちろん食糧がある気配もない。まさに「ネグレクト」状況6月に施行されたばかりの「新・動物愛護管理法」において、バッチリ「違法案件」に該当する。

しかし、動物たちの責任者である本人はすでに亡くなっている(と言われている)ので、こういうケースはどうなってしまうのだろう。

そして今。。。

今回、何度も動物たちを保護できるタイミングがあったのに全頭死亡という悲しい結末を迎えるにいたり、その過程で繰り返し聞かれた言葉は「人命に関わらない=緊急を要さない」という言葉。たった一人でも、犬のことを考え、行動に移せる人が関わっていたら、結果は違っていたのでは?とも思うけれど、それほど話しは簡単ではないだろう。

超レアなケースとはいえ、今後も起きない可能性がゼロというわけではない状況。特に「飼育放棄」や「ネグレクト」の問題は、新型コロナ禍でさらに加速している。

まずは、この現状を多くのひとに知って欲しい。そして今週、亡くなってしまった犬たちの死骸をシェルターのスタッフが引き取り、弔う予定だという。ぜひ多くの方に、私たちと一緒に犬たちの冥福を祈って欲しい。





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