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5/2(日)の記録

一区切り

気付いたら5月になっていた。本来ならばもう少しで音楽劇『Zip&Candy』の初日を迎えるところでした。しかし、残念ながら緊急事態宣言が発令され、その舞台は幻となりました。去年からいくつか中止や延期は経験したけれど、稽古が始まって本番が近づいてからの中止は初めての経験。やはり、同じ時間を過ごした仲間、作品、役があるから非常に寂しく感じる。やり切る前に仲間たちと別れを告げる。中止を告げられる直前までいつも通りに稽古をしていた。唐突に舞台が終わった。お客さんに観せる前に。感染症という仕方のない理由なのはわかっているけど気持ちは正直だ。次の日から急に予定もなくなり、暇になった。何もせずにダラダラと過ごした。ひとしきりダラダラしたら、何かしたくなってくる。不思議だ。いまだに残念な気持ちはあるけれど、何より良い仲間や作品に出会えたのは間違いない。この財産を握りしめて次へ進もう。あと、少し心に引っかかっているのは、今回は初舞台だったメンバーが数人いたこと。出来るならばみんなと一緒に初舞台を踏ませてあげたかった。

次へ

中止になった舞台の後にオンライン舞台の作品に出演することが決まった。現在はその稽古をしている。リモート演劇という感染症の影響から去年、生まれた新しい演劇のスタイル。家で稽古もするし、本番ももちろん家でやる。ZOOMを使って、最初から最後まで。まだ数回しか稽古をしていないけど、なんだか不思議な感じ。遠くの人と演劇をしている。正直なところやはり生の方が好きだ。しかし、リモートには妙なリアル感が存在する。舞台は普段セットがあって、そこにはないものをあるかのように演じたりするけども、リモートはそのままリアルだ。会話の不協和もリアル。そこに面白さを感じる。ただ、共演するメンバーと気軽に話せず、コミュニケーションが取れないからやっぱり生が好きだなと思った。

次こそは

4月の最後に7月に出演が決まっている舞台のキャストが発表された。ナポリの男たちという有名なYouTuberさんの作品を題材に上演される。ツイッターでもトレンドに上がるほど話題になった。初めましての方々も多く緊張するけれど非常に楽しみだ。この7月には舞台が上演できる状態になっていてほしいと願うばかりだ。感染の歯止めがかかることを祈る。

記す

手書きの日記もたまに書いているけれど、書くという行為は心を整理できるし、落ち着く効果がある。このnoteはタイピングだけど、これはこれで気持ちがいいし、書くよりもスピードが早いから書き殴れる。どちらも自分にとっての利点がある。僕は心配性だし、ビビりな性格だから、何かしら心に不安、心配を抱えることがある。そういう時は日記に包み隠さずその心配事を書いてみるととてもクリアになる。完全に消えるわけではないが、大丈夫かなって気持ちになる。最近の解消法は、生きてりゃ何とかなるという考え。これは『もののけ姫』でタタラ場で生活している、トキが発した言葉。今、大事だと思っているものを失ったとしても死ぬわけではないし、やり直せる。日本という恵まれた国に生まれたし、どこでも生きていけるなって。極端だけど、これぐらい思っていれば心が少し楽になる。そう、心はできるだけ楽でいたい。こんな事を書いているということはまさしく今、気を揉んでいる事がある。心配の種が昼間は心を蝕んでいたけど、今は少し楽になった。きっと明日になったらまた気を揉むんだろうなって思っているけどw これは性格だから仕方ない。ちょっとずつ逞しくなろうと思う。では、2021年の5月もどうぞ宜しく。今日も少しでも早い普通の世の中が戻ると願いながら。

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