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【短歌】嘘みたいなブルー
缶を開ける暗く鋭い音のみが私を世界に留めてくれる
3%ほど歪む視界に身を預け6畳半に響く夜想曲
愛した人が知り、見て、笑ったものぜんぶ私に教えて青い鳥よ
音量をひとつ上げる 築17年のドアに絶大な信頼
なんもない明日の夜も眠れずにキューピーコーワヒーリング2錠
ベッドとか回転椅子とか無視して床に寝そべり君を探すの
薄暗い過去と未来に警鐘を「インターネットまだやめないで」
ウエディングドレスみたいにまっさらな検索履歴はすべて嘘です
苦しさとは君の街が描かれた頁を捲ると私がいること
エアコンの運転ランプが照らし切る小さな絶望隅っこの私
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