【レポート】D.LEAGUE ROUND.5
第一生命 D.LEAGUE 23-24 REGULAR SEASON ROUND.5。2023年最後のROUND、現地で取材してきました!
DRAWが4つという大混戦!どのマッチも見応えがあり、Dリーグのレベルの高さを感じました!
今シーズンのROUND.3から始めているこのROUNDレポートも、段々熱量が上がってきて、どんどん文字数が増えてしまっているのですが、最後まで読んで頂けると嬉しいです!
現地の様子
今日は年末という事もあってか、普段よりも開場前に来ている人の数が多かった気がします。開場直後から、場内外とても賑わっていました。
MATCHレポート
相変わらず場内の盛り上がりが素晴らしかったです。また、いつも思うのですが、それぞれのチームのファンはそれぞれ居ると思うのですが、演目前に光るペンライトの数は全チームほぼ同じくらいです。同じくらいファンがいる、という事かもしれませんが、見ている感じでは「全チーム応援する気持ち」のファンが多いような印象です。
選手同士も、お互いをリスペクトする事を忘れず、戦いの後は称え合っています。それがファンにも伝わっているような印象です。
■MONOLIZ vs INFINITIES
1stマッチから、とんでもなく面白い対戦となりました。
MONOLIZのテーマは「skin」。MONOLIZにピッタリなテーマだと思いました。全身肌色の衣装に、鏡を上手く使った演目。ダンサーとしてのビジュアルの高さに加え、人を魅了するしなやかな身のこなし。本当に美しいダンスで、美術品を見ている感覚になります。こんなに美しい作品に、勝つのは難しいだろうな、と思いました。
INFINITIESのテーマは「CARNIVALと爆発力」。ROUNDを重ねるごとにどんどんシンクロ率とキレが増しているように思えるINFINITIESは、ここでもキレキレのダンスを披露。途中のソロパートでは個人技量の高さも見せつけ、息つく暇を与えない程の連続技で瞬きするのを忘れて見ていました。
どちらのチームも本当に素晴らしく、投票する事が出来ませんでした。結果は私の悩み通りDRAW。ただ、両チーム共納得のいかない結果だった様子が伝わってきました。特にINFINITIESのMAKOさんの悔しそうな表情が印象的でした。
■BATTLES vs RAISERZ
「7PAINS〜7つの痛み〜」をテーマにした作品のBATTLESに対し、「BEAUTY JUDGMENT〜美の審判〜」をテーマにした作品のRAISERZ。どちらもしっかり作り込まれ、芸術的なマッチとなりました。
BATTLESはMARINさん自身を表現した作品となっていて、7人が白い衣装。MARINさんは赤い衣装でのダンス。彼女が感じている苦しみや葛藤をぶつけていました。
RAISERZは、SPダンサーSHIMIZU MASHさんを中心に、それぞれの美を表現している作品でしたが、美しいダンスから次第に早いテンポに変わっていき、熱量がどんどん増していくRAISERZらしい作品となっていました。あんなに力強い美しさを表現できるのはRAISERZだけではないでしょうか。1番最後のMASHさんの表情も最高でした!個人的には、今シーズンで1番好きな作品だと感じました!
結果は1-5でRAIZERZの勝利!
■RAPTURES vs ROYALBRATS
今シーズンのRAPTURESは、本当にワクワクしますね。実力に対しての結果が伴ってこなかった作シーズンまでの雰囲気とは違い、「見る人を楽しませるダンス」が強く表現されている印象があります。今回のテーマは「DANCE DISCUSSION」。ダンスで対話している内にどんどん熱くなっていく様子がとても面白かったです。MCのケリーさんも言ってましたが、あれだけエキサイティングしていたダンスでディスカッションが成立していたのか、気になります(笑)。
対するROYALBRATSは、「謝罪」がテーマ。かばおさんを記者が取り囲み質問攻めにする中、かばおさんはひたすら謝罪する様子を表現しています。とはいえ、そこはやはりROYALBRATS。コミカルな展開の中に技術を詰め込み、笑いながらも驚かせるダンスを見せてくれました。
結果はDRAW。前半戦で早くも2つ目のDRAW。今日は凄いROUNDになるぞ、という予感がしました。
■ALT-RHYTHM vs 8ROCKS
ALT-RHYTHMのテーマは「忘年会」。演目に入る前に、永井直也さんの入場が凄かったです!見てない方は、ぜひYouTubeで映像をチェックして下さいね!さて、この演目について、私はめちゃくちゃ面白くて最高に大好きな作品でした(笑)。ですが、きっと会場にいた多くの若い人達には「新橋のサラリーマンの忘年会」なんて知らないよですよね?(笑)私のような「一般企業でのサラリーマン」を経験している人は多分かなり笑えたと思います。ギャグとして、ではなく、確実に今日どこかで行われているであろう忘年会を、あまりにも忠実に、美しく、ダンスで表現されていたからです。本当に素晴らしかったです。ですが、若い人達もそうですが、ジャッジの方々も「一般企業でのサラリーマン」経験はあまり無いのではないでしょうか。そういう意味で、あの作品を「ただのギャグ」として判断されてしまった部分はあったのではないかな、と思います。とはいえ、8ROCKSも凄かったので、私と同じく「芸術的な忘年会」という評価を受けていたとしても、結果が変わったかどうかは分かりません。
私は、初めてDリーグを見た時に8ROCKSに心酔しました。人間がここまで動けるのか、と強く驚きました。その感動は今でも色褪せる事無く続いています。今回のテーマは「SAMPLING METHOD」。1つの事を知る為には、多くの事を知る必要がある、といった意味の言葉です。ブレイキンを極める為に様々なダンスを知り、昇華させた演目で、Ryo-spinさんのおっしゃる通り"瞬き厳禁"の演目でした!
結果は2-4でKOSE 8ROCKSの勝利!
■DREAMS vs MESSENGERS
DREAMSのテーマは「わがまま」。選手数はおそらくダントツで1番多いと思うのですが、誰が出場してもレベルが高い。素人の感想で申し訳ないのですが、早送りを見ているような感覚になる、高速のstop&goが素晴らしいチーム、という印象です。今回の演目、序盤でTSYさんが逆立ち状態で下半身を回してましたが、何をどうやってトレーニングしたら、あんな技が使えるようになるのか不思議で仕方ないです(笑)。演技直前の煽り動画(?)の最後にHINATAさんが「MESSENGERSをぶっ倒します」と言ってましたが、こういうバトル的な発言は大好きです。やる時はとにかく本気で当たり、終われば称え合う。ダンスの良さだと思います。
今ROUND、MESSENGERSへの応援の声が1番大きかった気がします。ハイキャリアの選手が揃っているチームという事もあり、元々のファンや生徒さんが沢山いるのかな、と思いました。そして、その人気の高さを裏切らないレベルの高さ。私はダンスの技術に詳しくありませんが、MESSENGERSに対しては、決められた振りを練習して魅せる"ダンス"というより、人類が古来から受け継いできた「祈り」や「愛」といった心の動きを表現する"踊り"という印象を持っています。かなり良い意味で、練習の匂いを感じないんです。心で踊っているのに、全員がきちんと揃い、作品として表現されているような、絶対的な上手さを感じています。
そんなハイレベルなチームの対決は納得のDRAW。
■I’moon vs LUX
I’moonのテーマは「HONESTY」。「正直」という意味の単語で、今の自分達を素直に伝えるダンスを見せる、という事でした。使われた楽曲は日本語の歌詞で、Jpopのような、歌詞もハッキリ聞き取れる曲でした。お芝居の劇中歌を見ているような、ミュージカルのワンシーンを見ているような、そんな物語性を感じる作品で、これは良く見えるか悪く見えるか、ギャンブルだな、と感じました。上記したような美しさを感じる人には良く見えると思いますが、ハッキリと歌詞が聞き取れる歌だからこそ「歌詞に意識が行ってしまう」「歌詞とダンスの関連性を探してしまい、ダンスの技術的な部分を見落としてしまう」という弊害もあると思いました。ただ、バトル式の競技としては向いていない選曲かとは思いましたが、作品としては素晴らしかったです。本当に女神達の物語のワンシーンを見ているようで、心が綺麗になった気がしました(笑)。LUXの人気は相変わらず高く、ペンライト(黄色)が今ROUNDで1番多かった気がします。煽り動画でTAKIさんが映った瞬間の黄色い歓声は凄いです。今回のテーマは「BLUE ALIEN」。もう、このタイトルを見ただけで、LUXが何をしてくるか分かります。その予想通り、顔を真っ青に塗り、誰が誰だか分からない状態になっていました。LUX、イケメンだらけなのに、結構な頻度で「誰が誰だか分からないレベルのメイクや被り物」をやってる気がするんですよね。もったいない(笑)。とはいえ、個人的には「誰が誰だか分からないダンス」は好きです。メンバーが入れ替わっても、ポジションがどこであっても、変わらないレベルでパフォーマンスが出来る、という自信の表れでもあると思いますし、どうしても自分の推し選手や特徴的な選手を目で追ってしまって、パフォーマンス全体を見る事が出来なくなってしまう事もありますので。ただ、個人推しのいるファンにとっては、目で追うのが大変でしょうね(笑)。結果はDRAW。これで今ROUNDはDRAWが4つ。接戦ばかりのROUNDとなりました。見てる方は面白かったですが、選手はメンタル難しい日になったと思います。お疲れ様でした。
■ROUND.5終了時点でのランキング
KADOKAWA DREAMSが、本日試合の無かったCyberAgent Legitを越えて首位に立ちました!また、RAIZERZ、8ROCKS、I’moonも順位を上げています!
ROUND.5はDRAWが多かったのですが、それでも順位が変わるほど、差の少ないランキングとなっています。今後の展開も楽しみです!
FUN’RISEのピックアップ
とても個人的なピックアップとなりますが、お許し下さい。
「アルトリの入場曲はやっぱり最高!」
「RAISERZの演目最高だった!」
「MESSENGERS上手すぎ!」
の3つです。2023年の最終ROUNDで4つもDRAWがあり、モヤモヤしたままの選手は多かったと思いますが、見ている側としてはハラハラするROUNDで、その中にワクワクする事も沢山あり、とても楽しめました!
ROUND.6(2024年1月12日)の注目マッチ
SEPTENI RAPTURES vs CyberAgent Legitです!
2位のLegitと、3位のRAPTURSの対戦!ポイント差はたったの1しかないので、勝利した方が2位の座を固める事になる…だけではなく、1位のDREAMSと2位のLegitはポイント差が無く、4位のMONOLIZともポイント差は2しかないので、ROUND.6の結果次第では上位のランキングが大きく変わる可能性があります!
まだまだシーズンの前半ではありますが、2024年がどのような展開になっていくのか、ワクワクします!
■ROUND.6
開演:2024年1月12日(金)18:30(17:30開場)
会場:東京ガーデンシアター
↓チケットはこちら↓
取材・執筆:FUN’RISE ryo:
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