勝敗
手に汗を握るストレス。
島根スサノオマジックというプロバスケットボールチームがある。私は大ファンで、都合がつけば試合会場へ足を運ぶ。
シュートがゴールネットを通過する、会場がワァ!と盛り上がる。
その瞬間は会場のほとんどの人と、確実に喜びを共有している、その感覚が大好きだ。
問題は、シュートがネットを通過しないときだ。
バスケットボールのシュートは入らないことの方が多い。2020-21シーズンのBリーグMVP、金丸晃輔選手のスリーポイント成功率は46%、最高と評価される選手でも2度に1度はシュートを外す。
選手がシュートを放つ。ボールが空中を移動する最中は毎回「手に汗握る」。入れば楽しい。入らなければ激しいストレスに見舞われる。勝敗をわけるシーンともなると外れたことに怒りすら感じる。
もしチームが負けてしまったら、最後のシュートが入らなかった怒りとストレスで手に汗握った拳を震わせながら、会場を後にすることになる。
Twitterに審判の悪口でも書いてみようかという感情も、この時ならわからないでもない、好きなスポーツを観戦。特に応援しているチームや、個人があると経験する感情。
手に汗を握った先にあるストレス。
恐ろしく、まがまがしい感情だが、手に汗握ってる感じはものすごい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?