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いまさら! Twitter 体験記 《01》

2021年 7月→8月の記録

私はSNSが大キライ、で、時間と精神力のムダだと思っていました。TwitterもFacebookもInstagramもLINEもぜーんぶムダ、ムダ、ムダ、ムダ。

誰かと何か話したければ、お土産でも持って会いに行き、ヒマなら草取りか読書でもしていればいいのだと。

実際、あまりにも頻繁に通知をよこす人は知り合いでもブロック。グループLINEからは黙ってさよなら退場。「何か失礼がありましたでしょうか?」と謝罪された時は、申し訳ないことをしてしまったと焦りましたが、それで別に困ったこともありませんでした。

そんな私がTwitterに投稿し始め、ドハマリし、こんなに面白い事があるのかと、毎日「いいね」を押し歩き、スキさえあれば引用ツイートしようと待ち構える日が来るなんて。

人は何歳からでも生まれ変わる事ができる……のです。

今ではSNS、特に【Twitter】が大好きになってしまった私。「この貴重な経験を忘れたくない」と思ったので、noteに書き留めることにしました。


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ふののこ@ka2udon です。フォローしてくれると、つちのこに遭遇する確率UP!!


はじめまして「ふののこ」です

まずは自己紹介が大切だと聞きました。

私は島根県のグラフィックデザイナー。つちのこを愛し、探している40歳の田舎者です。

仕事では本業のデザインはもちろん、「宍道湖しじみサイダー」を作ったり(NHKあさイチにその肩書でちょろっと出たし、博報堂発行の雑誌「広告」で記事になりましたので、これはデザイナー冥利に尽きます)。
「ひどいおみくじ」という、おみくじガチャを出雲大社前のお店に設置したりしています。これは、yahoo!トップニュースになりました!以下の記事です(@RocketNews24より)


ふののこTwitterをはじめる

はじめた理由は、2021年7月23日、オリンピックの開会式について世の中の人がどう思っているのか知りたいと思ったからです。

私自身は、リオ閉会式の流れで「マリオと土管」が再び登場することを心待ちにしていました。ところが出て来ないので正直しょんぼり。
「みんな、しょんぼりしているのかな」と、そんな軽い気持ちで何年かぶりにログインしたわけです。

そして、想像をはるかに超えた超しょんぼりを目撃しました。

「演出批判」と「中抜き批判」……さんも不満げで、開会式は酷評されていました。

私は、軽い気持ちでログインしたTwitterで……うどん屋さんで店員に横柄な態度をとる客を見たような「20分も待たせて、これ?」みたいな。「止めた方がいいのかな、でもまあ私関係ないし、関わりたくないし」……という「心の許容範囲」を試されているような気分になったのでした。

その日の私のツイートです。

ひとつの「いいね」も付いていません、当たり前です。何か言ってやろうと思ったのでしょうが震え声です。マリオが出てこなかった悔しさをこの一行に込めて世間に発信してしまいました、ううう、反省しています。


開会式とマツケンサンバ

攻撃的になっても詮無きこと、私は「心の許容範囲」を試されると同時にTwitterの楽しみに気づくこともできました。

私が、入場行進でカザフスタン旗手を務めた女性(陸上女子三段跳びのオリガ・ルイパコワ選手)に目を奪われ、「カザフスタン」と検索すると「カザフスタンの姫」「FF姫」という言葉が現れ、


トンガの旗手はずいぶんとテカテカだなと思い「トンガ」と検索すると「トンガテカテカ」「バヌアツテカテカ」という言葉が現れる。


そして、中でも目を引いたのは「マツケンサンバ」。

誰も彼もがマツケンの登場を待ち望んでいるのです。タイムラインに流れる「マツケンサンバは?」の波。 スクロールしても「マツケン!」「マツケン!」「マツケン!」 なぜだ…… でも、なんだか……楽しい!! オレ!!!

今でも、なぜこんなにみんなが注目していたか、わけがわかりません。中スポ読者が日本中にいたのでしょうか。


こうして私は、Twitter上でみんなが同じような事を思って共感し、冗談を言い合うのはとても楽しいことだと気づく体験をしたのです。

それからというもの、共感できるツイートには「いいね」したり「返信(リプ)」したいと思うようになり、実際そのような事を勢いで繰り返していたと思います。 なんだこれは、たのしいぞ。



本名でツイートすること

さて、大会中は太田雄貴さんのツイートが楽しみでした。

実際に起こっている事と直接関わりのある太田さんのツイートは、当然、周りの人を知った上で前向きなメッセージを発信されるので、とても清々しいものでした。

「名前も顔もわからない人物が、どうせ知りもしない人や知らない状況の事を、何でも知っているような顔をして発言している。」とは正反対。これは面白いものだと感じました。


ある占い師さんとの出会い

オリンピック観戦と同時に、私はツイッター経由でお金を使ってみようと思っていました、新たなる消費体験です!!

ところが「プロモーション」と書かれたツイートにはクセがあって「起業家向けオンラインサロン」「副業で資産1億円」「私は人生を謳歌している」「インターネットで稼ぐのはカンタン」「さあ会社を辞めよう!」などと、迷惑メールさながら。クリックしたくありません。

そんな中、目を引いたのは占い師、コスモ・オナンさんのツイートでした。これは……クリックせざるをえませんでした……なぜだろう?アイコンも当時顔写真じゃなかった気がするし、なぜ躊躇なくクリックしたのか振り返ってみると不可解です。

クリックした先は「くそださいHPできた」と書かれた占い部屋。正直わけがわからない世界だったのですが、思わず占いを予約してしまい、その結果ツイッターのやり方をオナンさんから教えていただくことになりました。

第一の教えは「フリート機能はもうすぐ無くなる」。第二の教えは「自信を持って行け」です。これを「絡んで行け」と解釈した私は即座に実行し、後にちょっと後悔しますが、運気は良好です。

他にも「前田デザイン室」さんのクラウドファンディングを支援したり。「ザクレスホビー」さんから宇宙人のソフビ人形を買ったりしました。今までの生き方では絶対に出会えなかったサービスです。みなさんもぜひ ↓


引用ツイートの楽しさを知る

田中泰延さんをフォローしていた私

田中泰延さんのフォロワーは6.4万人。私もフォローしていました。著書「読みたいことを、書けばいい。」を読み、すぐにフォロー。Twitter自体はほっぽらかしていたのです。

しかし、この「何年か前に田中泰延さんをフォローしていた」事実が私のTwitter人生を大きく左右することになりました。

ほとんど誰もフォローしていなかった私のタイムラインには田中さんのツイートばかりが流れて来ていたのです。コスモ・オナンさんのツイートも田中さんがリツイートされたものでした。

田中さんのツイートは、なんというか誘っているように思えました。

ですから私は、、、、突撃しました!!!

すると田中泰延様は、あろうことか言葉を添えて引用リツートしてくださったのです。これには驚きました。しかも私をフォローしてくださった上に、最終的にはUGリストに加えてくださるではありませんか。愚かな私は有頂天になりました。

UG(ウザ絡み、ウザガラマー)というそうですが、田中泰延さんのタイムラインは、田中さんのツイートに対しどう面白く返せるかを競う競技場のようになっていました、これはもうeスポーツ。

ウザガラマーについては下記をご覧ください、田中泰延初心者の方のためにリンクを貼っておきます。私は読む前に突撃してしまったので……ただウザガラマー的行動は自然とできていました。自然と……アホで良かった。

田中さんの引用ツイートは「包丁が飛び出すモグラ叩き」。切れ味鋭い想定外の言葉が飛び出し、場合によっては胸に刺さります。その言葉を検索などし、多少真意を探った後に面白く返さなければなりません。

また「ワニワニパニック」の要素もあり、使ってはいけない言葉をうっかり使うと本気で噛みつかれゲームオーバー。退場です。二度と戻って来れないでしょう。

もちろん、私ではまったく返せないツイートも多く、そこに果敢に挑戦していかれるUGの皆様に感動を覚え、田中さんではなくUGの皆様に絡んで行くという謎行動をとってしまい「大変ご迷惑をおかけしました」

突撃当初は「こんなに楽しいことがこの世にあったのか」という気持ちで、田中さんのツイートを心待ちにする日々でした。

しかし……。

田中さんのある投稿をきっかけに、UGリストの皆様は「田中さんと現実にお知り合いなのでは無いか、そうでなくても講演会などで会われた事がある方達なのでは」……と疑問を持ちました。たぶん事実でしょう。

このことに気づいた私は動作に支障をきたし、田中さんであろうと誰であろうと、まったくリプを返せない……イップスのような状態になってしまったのです。

まあ、40も過ぎて面識の無い方にいきなり絡んで行くのは、よく考えたら恥ずかしいことです。

その後は田中泰延さんの発言を前に右往左往する日々が待っていました。田中泰延さんの事は調べれば調べるほど恐れ多く、イップスの症状は悪化の一途。

ツイッターは実名でやるべきと読めば、名前を実名にし。まず名乗るべきだと読めば、だれかれかまわず名乗ってみる。言われたとおりにしようとしましたが、なかなか上手くいきません。

そうこうするうちに私の人差し指は、流れにまかせてハートマークを押すだけの「ししおどし」と化してしまったのです。

この頃にはTwitterはもうやめようと思いはじめていました。


つちのこ学会との出会い

そういえばUMAとかムーとか好きだった私

そんな私を救ってくれたのは「つちのこ学会」さんの下のツイートでした。

この後、つちのこ学会さんは「捕まえたのはザリガニ」という内容の謝罪動画を公開されます。リプ欄には「おもしろい」という声と「くだらないウソをつくな」「不愉快だ」と怒りの声。バズっていたので私も気軽に…

とリプしました。自分でもホレボレするウザ絡みです。すると「いいね」がたくさんもらえ「つちのこ学会」さんと縁ができ、あれよあれよという間に「つちのこ学会西日本ブロック島根支部支部長」に就任することになりました。飛び級で昇進したのは、失業者から社長になって以来です。

この経験を通じて、Twitterは言葉の掛け合いが楽しいのだから、相手のTwitter上での振る舞いを知り、相手が不快にならないよう配慮できれば、どんどん絡んで良いだろうと思えたのです。……どうでしょうか?


ここまでの反省を踏まえた「他人への絡み方」

ツイッターでの言葉の掛け合いは楽しいものです。しかし、今あなたが絡もうとしている相手が「赤の他人」なら「その赤の他人のツイートをせめて1ヶ月分は読んでからにしましょう」主義主張や発言の傾向を見定め、過激な発言、アホな発言は書いてある言葉が言葉通りか、本気で言ってるのかどうか確認する必要があります。ツイートの内容に共感できる部分が多ければ、次にプロフィールを読み名前を検索するGoogleを使っても吉。あなたをどこかへ引きずり込もうとしているアカウントかも知れないのです。そしてブログなどへのリンクがあれば簡単にチェックしておきましょう」そのくらいしておいた方がきっと自分のためだよ!!


その後、コスモ・オナンさんから、名前は「ふののこ」でOK。プロフィールはもっと簡単に「島根県在住「つちのこ」を愛し探すデザイナー」くらいにしておくようにアドバイスいただき、今のプロフィールに行き着いて、再びやる気を取り戻します。

偶然出会った占い師さんは、実は凄腕モチベーターで、プロデューサーだったというわけです。Twitterとは不思議なところです。


たった1ヶ月で様々なことがありました。

今では、たくさんの方をフォローさせていただいたので「なぜ、こんな内容のツイートを思いつくんだろう」と思える奇跡の数行が毎日次々と流れてきます。

森鴎外を読み始めたし、古賀史健さんの「取材・執筆・推敲 書く人の教科書」も読みました。

早く群馬県館林市に行ってみたいですし、高円寺の小杉湯にも行ってみたい。

私のデスクには「甲府星人」のソフビ人形が堂々と仁王立ちしていて、部屋の壁にはつちのこ学会のTシャツが飾られています。

つちのこを捕まえるという目標もできました。

「捕まえました!」のツイートにキレてた人たちの気持ちも今ではなんとなくわかります。 そうだ!「邪魔鉄」の騒ぎと同じですね。

世の中には様々な考え方の人がいて、誰もが笑ってしまうようなことに真剣に取り組む人がいる。その真剣さを自ら客観的に見れる人もいれば、没入している人もいる。

Twitterの中では誰もかれもがまぜこぜで、今日も共感と賛同、批判と嘲笑とが繰り返されています。誰かが正しくて、誰かが間違っているということも無さそうです。

そして、どう考えても博識で教養があり、様々な経験も経てこられた方々が、なぜかアホみたいな事を言い合って盛り上がっている。


なんて楽しいんでしょう。



次の1ヶ月では何が起こるのか、とても楽しみです。

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