わたしがベジタリアンになった訳

1ベジタリアンになった

 わたしがベジタリアンになったのは2003年のことです。ベジタリアンとして意識して暮らしているのはと言った方がいいかもしれません。ベジタリアンは日本ではマイノリティかもしれません。「わたしはベジタリアンです」と言うと、「え? それは何ですか? 宇宙人みたいですね」と返されたこともあります。昨今、健康を考えたメニューを提供する店は増えましたが、ベジタリアン対応メニューとなるととても限られます。ビーガン(動物性の食品は一切口にしない)となると日本で外食するのはかなり難しいと思います。ベジタリアンにもどこまで食べるかで種類があります。わたしは現在はラクトベジタリアン(肉、魚、卵は食べないが乳製品は食べる)という種類ですが、もともとビーガンでした。外食の時は出汁やスープストックに含まれる多少の動物性はokにしていました。2007年に結婚してからはビーガンでは何かと生活しにくいこともでてきて、結果ラクトベジタリアンになっています。一人で食事する時はビーガンです。

2なぜ快適か

 わたしは子どもの頃から肉と魚が大嫌いでした。「犬や猫はペットとして可愛がるのに、どうして牛や豚は食べるの?」というような質問をしょっちゅうして母親を困らせていたようです。それに対する納得する答えはもらえませんでしたが、大きくなるためには無理してでも肉や魚を食べるように言われましたが、嫌いなものを食べるのは苦痛です。やっと頑張って食べれるようになったのは、つくね団子です。ネギや生姜が含まれているし味付けが濃いから肉の味を感じにくかったのでしょう。ハンバーグは合挽でパン粉の多い物は食べれました。小学校の時は給食の時間が最も辛い時間でした。食べれないもので飲み込めない食材はこっそりナプキンに包んで食事後にトイレに流していました。残したら怒られるという時代でした。大人になっても食べ物の好き嫌いは人の好き嫌いという考えの人が多く、食べれないものが多いことはコンプレックスでした。嫌いなものも食べれるように努力しました。大人になり有名なレストランなどに行く機会も頻繁にあり、調理法によっては食べれることもわかりました。長期に努力していましたが、だんだん疲れてきました。結局、嫌いな食べ物はやっぱり嫌いだというところに気がつきました。

 友人がニューヨークの渡り、回のアーティストに影響されベジタリアンになりました。その友人の家に泊まった時に彼女がベジタリアンの食事を作ってくれ、ニューヨークのベジタリアンメニューのあるレストランに連れて行ってくれました。1週間の滞在しましたが、こんな快適な生き方があるのだと知りました。そしてベジタリアンになることを決意しました。嫌いなものを無理して食べないでよいことは、予測以上に快適でした。

3変化

  ベジタリアンになって1週間で身体が驚くほど変わりました。首のあたりがいつももやもやしていたのが、すっきりしました。目もぼやけていたのが鮮明に見えるようになりました。嗅覚が鈍っていましたが、鋭い嗅覚に戻りました。その後は増える一方だった体重も落ち、見た目もすっきりしました。本当にいいことづくめです。ベジタリアンになるとパワーが落ちるのではないかと心配する人がいますが、パワーは落ちていません。持久力に関してはアップしているかもです。

 マインドが変化するのには驚きました。イライラが減りました。食べたものが細胞を作るわけですから、当然なのかもしれません。また、ベジタリアンになる前には関心がなかった添加物のことや環境問題がとても気になるようになりました。物質欲は減り、シンプルに生きる生き方に変わっていきました。

 体重に関しては、ビーガンからラクトベジタリアンに変わっってから環境の変化も重なり逆戻りして増え続けてしまっているので、またビーガンに戻ろうとしています。

4ベジタリアンとして今思うこと

 食べることは大事です。わたしの場合、嫌いなものを食べなくてよいベジタリアンとしての生活は快適です。肉や魚が大好きな人にはベジタリアンを勧める気持ちはありません。ただ、わたしが食事を変えるだけで起こった変化が証明するように、食べるもので身体と考え方が変わるのだということは必要な人には伝えたいです。ベジタリアンになった後に健康に関する本や食品添加物の本を読み漁りました。化学的な添加物は極力避ける方がよいと思いますが、現代に生きる、特に都会で生きる人には難しいです。健康法も多様です。自分に合ったやり方とめぐり合い、楽しく実践できるのが理想だと思います。#

 


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