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ファンリーシュな人々vol.7~多角的な視点で事業を加速させる人事へ~

ファンリーシュに携わる仲間の想いや取り組みにフォーカスした連載「ファンリーシュな人々」。第7回は、ファンリーシュアカデミア4期生である奥良誠さんに、これまで歩んできたキャリアや、ファンリーシュアカデミアでの学びや気づきなどお聞きしました!

奥 良誠(おく りょうせい)さん
人材会社にて求人広告の営業と派遣業の事業企画を経験後、株式会社メルカリ社に参画。メルペイの採用を中心にHRBPや拠点総務などに従事し、一度メルカリ社を退職。スタートアップの人事責任者を経験後、出戻りで再入社し、現在はメルカリ社の採用と、HR領域の新規事業のHRBPを担当。個人では“挑戦の循環”をキーワードに活動中。


キャリアのスタートは郵便局員

―まずはこれまでのキャリアについて教えてください。
高校を卒業後、郵便局に就職しました。最初は安定した職に就いたという満足感がありましたが、郵政民営化が進むなどしていく中、次第に「このままで本当に良いのか」「自分が本当にやりたいことや挑戦すべきことが別にあるのではないか」という違和感が募るようになったのです。そこで、郵便局員を辞めて新たな道を模索することにしました。

―そこから大学進学を決めた理由は何でしょうか?
郵便局で社会経験を積んだ後、改めて自分を成長させるために学び直しが必要だと感じました。特に経済学を学びたいと思ったのは、ビジネスの基礎となる経済の仕組みを理解することで、より多くの選択肢を持てると考えたからです。

―大学卒業後、人材系の会社に就職されていますが、その経緯を教えてください。
大学では経済学を学び、ビジネスへの興味がさらに深まりました。就職活動の中で、人材業界は多くの企業と接する機会があり、ビジネスの現場で経験を積める環境だと感じ、人材系の会社に就職しました。営業職として企業と関わることで、さまざまなビジネスモデルを学びながら成長できる点に魅力を感じました。

メルカリ社への転職

―その後、メルカリ社に転職されています。きっかけは何でしょうか?
当時、特に転職を強く意識していたわけではありませんでしたが、事業企画や人事業務をしている中で、ITに対する興味も芽生えていました。そんな時、メルカリ社が主催する「攻めるバックオフィス」というイベントに参加し、そこでメルカリ社の事例を知りました。メルカリ社ではすでに日常業務の多くがITで自動化されており、効率性と確信性に衝撃を受けました。この経験から「もっと自分の成長を追求するために、環境を変える必要がある」と感じ、転職を考えるようになりました。

―メルカリ社のどこに魅力を感じたのですか?
新しいテクノロジーを積極的に活用して次々と事業を展開していく点です。当時、福岡オフィスの立ち上げや「メルペイ」といった新プロジェクトが始まる時期だったため、成長するために絶好の環境だと感じました。ITを活用した新たな事業の立ち上げに携わることで、自分のスキルをさらに伸ばせると確信しました。
中途採用も行っていたため、イベント後すぐに応募しました。他の企業からのオファーも検討しましたが、最終的にはメルカリのスピード感や挑戦を歓迎する社風に強く惹かれ、迷わず決断しました。

―現在の役割について教えてください。
現在はHRBP(人事業務担当)として、新規事業部門の2つのプロジェクトを担当しています。特に、スキマバイトサービス「メルカリハロ」の人材戦略を推進しています。以前在籍していた時よりも、経営に近い立場で意思決定に関わることができ、キャリアの幅が広がっていると感じています。

ファンリーシュアカデミアとの出会い、そして学び

―ファンリーシュアカデミアとの出会いについて教えてください。
年に1度何か新しいことを学ぶというルーティンを続けており、今年は何を学ぼうかと考えている時に、アカデミアの存在を知りました。
アカデミアの体験イベントに参加した際、ミニ講義の中で中島豊先生(HRMベーシック担当講師)が「理論と実務を体系的に学ぶことの重要性」を強調されており、非常に共感しました。これまでのキャリアでは現場での学びが中心でしたが、アカデミアでは体系化するために理論を理解し、それを現場にどう適用するかという新しい視点が得られるのではと感じ、参加を決めました。

―アカデミアでの学びは、仕事にどう活かされていますか?
アカデミアで学んだ「体系的な学び」や「思考法」は、新規事業の立ち上げにおいて特に役立っています。事業が成功するためには何が必要か、どのような人材が求められるかを、感覚ではなく、ありたい姿を描き、かつデータや理論に基づいて判断できるようになりました。また、事業をより加速させるために、どのタイミングで人材を投入し、どのスキルが必要かを戦略的に考えることができるようになりました。

―それはとても大きな変化ですね。
以前は、問題が発生した際にそれを「すぐに解決する」ことが自分の役割だと考えていました。今ではより多角的な視点で「先を見据えた戦略的な提案」ができるようになりました。特に、経営層と対話する際に、事業の理解を深めた上で、具体的な提案ができるようになってきました。アカデミアで学んだことが、自分のキャリアを支える大きな基盤になっていると感じています。

―他にはどんな学びがありましたか?
「受け入れる力」を身につけたことも大きな成果です。ファンリーシュでは、講師や受講生とのディスカッションが多く、耳が痛いフィードバックをもらうこともありました。建設的に受け入れ、自分の改善点を見直す機会となりました。結果、仕事でも柔軟な対応ができるようになったと感じています。
さらに、講座を通じて得た、「他者との議論や意見交換のスキル」は、経営層との対話において非常に有効だと感じています。

―アカデミアでの学びを通じてキャリアの軸が見つかりましたか?
「人の挑戦を循環させ、人の可能性を広げる」というキャリアの軸が明確になりました。単に人事の業務をこなすのではなく、組織と個人の成長がどうリンクしているかを常に考え、行動することが重要であると気づきました。アカデミアはスキル向上だけでなく、自分の価値観やキャリアを再確認する機会にもなりました。

―最後に、今後の目標を教えてください!
将来的には、海外での人事業務に挑戦したいと考えています。さらに、自分のキャリアの延長として、海洋環境の保全に関わる仕事にも興味があります。これまでの経験を生かしつつ、新しい分野でも挑戦していきたいです。

海が大好き!ダイバーの資格も保有しています

(インタビュー=久保彬子)

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