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マンション管理士試験の建築設備の勉強について

 私が管理業務主任者試験・マンション管理士試験に独学で合格したときの経験から対策方法や勉強方法の記事を書いています。
 今回は、建築設備の勉強法・攻略法を書きます。
 保存版のようなものを目指しました。よろしくおねがいします。


 高橋書店の『資格取り方選び方全ガイド』という本のマンション管理士のページで、LECの講師が、法令分野の出題が30問以上あるから9割以上が正解の目安、建築設備「関係分野」は5割を取るようにアドバイスしていました。

 そうすると、
A 会計は取る前提にして、法令には建築設備法令も含み取る前提にすると、
  法令会計 36/40
  建築設備   5/10 41 点狙い

 個人的には、圧倒的な力でいかないとこの資格は年中行事になると何度も言っていますので、このくらいの目安でいいと思います。


  ただ、建築設備「関係分野」という表現が引っかかるのでもう1パターン思案すると、

B 会計は取る前提にして、建築設備「関係分野」に建築設備法令を含めると(5割対象にすると)、
  法令会計  31/35
  建築設備系   8/15 39点狙いになります。

 その講師はBパターンで言ってそうですね。
 ただ、このパターンでも法令会計では4問しか落とせないわけです。
 不動産登記法、被災マンション法・標準管理規約で各1問+予備1問くらいは落とせるかな。
 消防法・水道法あたり落として、建築設備を半分とればよいわけですね。
 実際は建築設備(とその法令)で8問しか取れないこともなく、民事系の失点をカバーできると思われます。

 何の話の導入かというと、建築設備も半分以上狙っていきませんかという話です。

 「マンション管理士試験にいつも1点か2点足りないけど、どうしたらいいの」の記事で分析方法をお伝えしましたが、
 それによっても、テキスト(TAC出版・平柳講師の『マンション管理士 速習テキスト』を使用)で、建築設備の分野では取れないものが、
 令和3年3問、令和2年4問、令和1年3問ありました。
 速習じゃなければ、違うのかもしれませんが、「回す」にはこれがいいかなと思います。
 速習テキストを基本に、あとは自分で少しだけ手を広げて一元化しました。

 もともと3問は取れないわけです(令和4年は易化バグなので除く)。

 毎年、新しいものが出るんです。ここ最近でも以下のとおりです。
  分光測色計、
  施ゆうタイル・無ゆうタイル、
  プルオフ法、
  T値、
  ベントキャップ、ルーフドレン

 さて、建築設備の勉強法は、
 ①テキストの範囲を正確に覚えて手を広げない(範囲が無限なので)
 ②テキスト+模試の問題を拾う
 ③テキスト+管理業務主任者の過去問なりテキストからも拾う
 ④テキスト+図書館で入門書等から雑学を拾うしかない
 あたりがよく見かけます。

 予備校に行くと①②の指導になるかと思いますし、②模試で、どの知識を拾うかは講師の指示があると思うのでそれでいいかと思います。
 独学の場合、お金の節約が主な動機なので、市販の模試を買い漁るのも方向性が違うかと思うので、②はしないかな。市販模試との付き合い方は、今後書きます。

 ③は、同年にマンション管理士と管理業務主任者の試験を受験する場合は必然的にそうなりますが、管理業務主任者試験を合格して、翌年以後、マンション管理士試験を受験する場合は、(私もやってみたけど)あまりおすすめできません。
 理由は、傾向が少し違うので、時間効率が悪いです。
 管理業務主任者試験の建築基準法は、定義や報告・検査関係が多いですし、法令以外も、音、地震、浄化槽、エレベータなどマンション管理士試験で出題がない(少ない)ものも多いからです。コンサルタントと管理会社の違いが出てますなと思ったくらいです。

 ④は、某マンション管理士の方のサイトに、図書館で入門書等から雑学を拾うしかないような記載だったと思います。ただ、マンション管理士試験の問題作りが低レベルだと更新をやめてしまっているようです。
 ある程度過去問をやって試験範囲や聞かれるポイントがわかってきたら興味のある入門書を借りてみるといいかと思います。自分にわかりやすい文章表現をみつけるという感じでしょうか。
 ネット上には、ビル管(ビル管理士)の問題集の設備が使えるとかありますが、他資格まで手を広げるのはおすすめしません。2級建築士のテキストや問題は沼にはまるのでやめましょう。
 きりがないんですわ。
 マンション管理士試験には、消防設備士の問題やら、警備員検定の問題やら肢単位では出てきてるので。
 ただ、これらの資格を取りたい方はこの限りではないです。

 私がおすすめするのは④に近いです。少し手を広げると言っているので、他資格までは広げる必要ありません
 具体的に、2冊おすすめして、1冊は使い方、もう1冊はやってほしいことのガイドと拾うべき未出までまとめようかと思います。
 最後に、建築設備の出題の手口と肢の検討の視点をお伝えします。
(イーロンマスク氏がツイッターの情報はタダじゃないみたいなこと言って見れなくしましたので、有料記事ですが、ラーメン好きの私にトッピングおごってくれたら試験に役立つ勉強ハックを提供しますという感じです。)


 1冊目は、
『マンション管理の知識』住宅新報出版




 法令も参照する方は、最新版にしてください。
 試験団体が出している900ページ以上ある本です。
 全部読む必要はありません。
 これの建築設備だけを参照してください。
 図書館で借りて、以下のページを読むかコピーするといいです。買っても悪くないです。
 170ページなので、安直な入門書以下の分量ですので、苦でもないかと思いますので、適宜使ってください。

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