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マンション管理士試験に古い過去問は必要なのか

 私が管理業務主任者試験・マンション管理士試験に独学で合格したときの経験から対策方法や勉強方法の記事を書いています。

 模試は10月に終わらせて(業界大手のレックさんの模試は最近終わったのかな)、
 11月は古い過去問・苦手分野補強・暗記をやりましょうと言ってきましたので、
 今回は、古い過去問についての話です。

 独学の方を対象に記事を書いてますので、独学の場合に市販の過去問集だけを使用すると8年分の過去問で本試験を受験することになるかと思われます。
 これも何回も書いてますが、本試験問題は、わざと(市販問題集が多くて8年分の収録だから)9年前あたりのものを焼き直しして出題していてます。

 令和4年の本試験はなぜか易化したから(別記事をご参照ください)、今年は難しくなると思われます。
 合格点40点の衝撃は凄まじかったのか、どうやら今年は受験者が約1割も減ってしまったようです。
 マンション管理士試験は、構造的には、リベンジ再受験生が多いです。
 私は、マンション管理士試験は難しい前提で考えるべきというスタンスで書いてますので、難しいと思われる今年に受験される場合はしっかり準備して望みましょう。  

 過去問を古くやるとなにがよいかというと、本試験の傾向や表現のクセがつかめることです。
 この試験はある程度の受験慣れが必要なところがあるので、古くやることで、問題のひっかけ方などを見抜く目を養ってください。
 
 重点的にやるのは、
 過去3年分の過去問からの焼き直しが多い(ただ深入りしたものも出題されます)ので、①令和2〜4年
 9年前あたりの②平成26年、平成25年
 難しくなるわけなので、直近で1番難しかった③平成28年
 これらは重点的にやりましょう。

 あと、せっかく古い過去問までやるなら、
 平成16、17年、21年、24年の合格点は、直近平成28年よりもさらに低いですので、(今年は難しくなるだろうと分かりきってるので)みておきましょう。

 古い過去問をやるということはある程度の実力があるから、法改正前後の知識に混乱はないから手を出せるわけです。
 例えば、連帯債務は、請求の絶対効により、他の連帯債務者が全く知らない間に、消滅時効が中断したり、履行遅滞に陥ることなどは連帯債務者に酷だから、改正で相対効になったよね、と改正の前後を理解しているレベルを想定しています。
 そこまでではなくても、「どうだっけな」と思ったら、自分でも調べることになるはずなので、時間は少しかかりますが、力がつきますよ。
 マンション管理士試験の初期の過去問は、管理業務主任者試験みたいなレベルなので苦戦しないで解けますので、さほど時間もかかりません。

 古い過去問をやっていると、「こんなのも出てたのかよ!」と思うこともありましたので、楽しみながらやるとよいかと思いますよ。
 例えば、抵当直流やら郵便法などもありました。
 過去問8年分を3回くらいやっているなら、抵当直流は抵当権だし一応拾うか、郵便法はさすがに1回出たきりだから気にしないでおこうとか取捨選択の判断ができてるはずです。

 古い過去問をやっておけば、令和3年1問目の図が与えられたタウンハウス形式のとまどいを狙ったような個数問題でも、「平成18年の焼き直しじゃねえか」と、冷静に解きはじめられたと思われます。

 なので、古くても本試験問題なんですよ。
 

 がんばってください。

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