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お高い感じの女性客

スポーツ用品店勤務時の勤務仲間と出かけた平日昼食先での出来事
ワシたちは、
『いもや事件』
と呼ぶようになった出来事

場所:てんぷらのお店。安くて美味しい。天ぷら定食500円。
時間:13:30過ぎで空いていた
登場人物
①天ぷら屋さん大将
②ぷくぷく
③ぷくぷく勤務先社員の牧。身体はデカいが体力は無い。
④ぷくぷく勤務仲間のアルバイト男子大学生A
⑤眼鏡をかけた中年男性常連客
⑥主人公?の女性客
の6人で話はすすんでいく。

店内客は、牧、A、中年常連客、ワシ等3人だけのところに
20代半ばから後半の女性1人客が来た。
このお店はカウンターだけで、当時天ぷら定食が500円という事もあり、
とても人気があった。

写真は当時の天ぷら定食ではありません

厨房には、広島東洋カープに在籍していた、衣笠選手に似ていた方が、
小刻みに身体を動かしながら、リズムよく天ぷらを揚げる姿がある店。
以降、衣笠と呼称。

鉄人・衣笠祥雄氏
2018年に他界されました

ワシたち3人は、カウンターに並んで食事を始めたばかりであった。
そこに、女性客が1人入ってきた。
見た感じ、キレイな女性だったが、独特な雰囲気を感じた。
どう独特だったかというと、

あくまでイメージです。
女性客ご本人ではありません。

今思うと、こんな感じの雰囲気の方。(もう少し髪は長かった)
理屈っぽいというか、とっつきにくい感じを受けた。おキレイなのに。
その方は、初見らしく店内を見まわしてメニューを見つけて

当時のメニューではありません。
こんな感じの札メニューでした。

天ぷら定食500円を注文
数分後に配膳されて、食べ始めた。
そしてしばらくして

イメージ図です
実際はカウンター越しで言っています

女性:イカの天ぷら切ってください。食べれません。
衣笠:うちは、こんな感じで提供させていただいてますので。
女性:でも食べづらいんです。
衣笠:うちはそこまで対応しきれないです。
1~2分経って
女性:ご飯が少ないと思います。なんで女性はご飯少ないのですか?
これってオカシイですよ!!
衣笠:ご飯・味噌汁おかわりできるので、残すともったいないでしょ?
女性:それって変だと思います。不公平だと思います!!
常連:おねーさん、ご飯残すと申し訳ないでしょ?お代わりできるのですから、足りなければお代わり貰えばいいんですよ。(優しい口調)
女性:でも、それって変だと思います。同じ料金払うんですから。残す残さないは、客の自由だと思います。

ここで、衣笠がキレる!!

衣笠:もう、帰ってくれ!!お代要らないからとっとと帰ってくれ!!・怒
すぐに帰ってくれ!!
社牧:めしがまずくなるから、早く帰れよお前!!
ぷく:ご飯半分、おかわりください。

あくまでイメージ図です。
当時の店内に、この掲示はありません。

ワシ、店内空気を落ち着けようと、ご飯をお代わりした。
罵声はやみ、衣笠が小声で
『早く帰ってくれ・・・ぶつぶつ・・・』
というのが聞こえた。

結局、この女性は最後まで全部食べて、カウンターに1000円札を出した。

1000円札を出しましたが・・・・
実際に出された1000円札ではありません。

が、衣笠は
『要らねえ!!とっとと帰ってくれ!!』
受け取る気配が全くありません。
すると女性は、1000円札を引っ込めて店を出て行きました。
女性が帰ると、衣笠が
『お騒がせして、すみませんでした』
といつもの笑顔。
常連客やワシ達は、あの女が悪いんだから・・・みたいな話をした。
ワシがポツリと
『イカの天ぷらって、切って出すのが普通なんですか?』

イカの天ぷらのイメージ図
実際は1本。

と何気なく聞いてみたら、常連さんが
『値段が高いお店では、そういう所もあるんですよ』
と教えてくれた。
衣笠も
『うちは大衆店ですから』
と笑って答えてくれた。
『私、そんな店行った事がないので、初めて知りました』
『いもやさん、安くてとても美味しいです』
と言ってしまったワシ・汗
衣笠さん、笑ってくれたけど、ちょい失礼な物言いだったかも・・・
と後で思った。

500円玉が出始めた頃です。

500円の定食で、あそこまで文句つける客が居た事に驚きました。
しかも若い女性。
当時は、そんな事をいうような女性を見た事が無かったので驚きましたが、
最近は、なんでも不公平・差別とか言って大声(音量という意味では無く)
で話す人が増えた気がします。

残念な事に、この天ぷら屋さんは既に閉店されています。
昼間の世界にも、こんな変わった人が居るというのを知りました。
天ぷらを目の前にすると、いつもこの女性の事を想い出します。

今回も麻雀の話はありませんでした。
ごめんなさい。

ぷくぷく









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