汁粉いろいろ 1/4

 汁粉とか、善哉とか、呼び名は色々あるが、汁粉、である。
 仙台で、甘味店で、一番の老舗といえば、一番町にある「彦いち」さんである。
 ここでは、漉し餡を「御前汁粉」粒餡を「田舎汁粉」と、メニューに載っているが、その他に、もう一つ、私の大好物が有る「胡桃汁粉」である。
 小さな蓋付きの塗椀に、お上品に盛り付けられた、分量の少ないわりに、それなりに高い値段の胡桃汁粉は、天にも昇るような美味しさなのである。

 和菓子好きとして、行き付けの和菓子店が2店ある。
 第2行き付けでは、大振りの餅3個が餡にまみれて「餅」として売っている。
 ラインナップは「漉し餡餅」「ずんだ餅」「胡桃餅」である。
 1パック350円の安さだ!
 本当の、混ぜ物無しの餅なので、買った日に食べきらないと、次の日には固くなってしまうのだ。
 そこで、和菓子好きの知恵が働く。
 我が家では、胡桃餅に限り、汁粉にしている。
 買ってから2~4日経った、固くなった餅を、胡桃の餡ごと鍋に入れ、餅1つに対し、水30~50㏄入れ、弱火でガスにかけるのだ。
 温まって、汁がトロトロ、餅が柔らかくなったら、特上汁粉の出来上がりである。
 これで「彦いち」さんに行って、高額を払わなくても、絶品汁粉が食べられるのだ!

 この正月、第2行き付け和菓子店の店頭で、黒胡麻の餡子が売っていたので買ってみた。
 それを、餅で食べるのではなく、甘酒の濃度に薄めて、飲む汁粉を作った。
 絶品である!!!

 和菓子は、やめられないねぇ!

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