はじまりは有志のアルバイト3人の立候補だった……!結成3周年、ファングリーインスタ部の活動を追う
あれは今から2年前のこと――。ファングリーへの入社が決まり、来たる入社日に期待と緊張を感じていた時、ふと見つけた『株式会社ファングリー公式(採用広報)』のインスタグラムアカウント。
詳しく見てみると、社員のおすすめ本や会社周辺のランチスポット紹介など、フランクな投稿が多い様子でした。中でもよく覚えているのは社員の休暇を紹介するシリーズ。当時まだ大学生だった私には、プライベートを発信する“社員総出”の投稿がだいぶ新鮮だったのです。(実際には総出ではなく、社員が任意で発信を行うスタイル)
そして今回、そんなインスタ部(正式な部署ではなく社内プロジェクトの愛称としての「部」)の取り組みに興味を持っていた私がインタビューを決行。入社以降常々感じていた、彼女たちの多動力やオーナーシップの高さの理由を調査して、しかとお伝えするべく筆を執らせていただきました。
申し遅れました、ファングリースタッフ2年目の八木です。
ファングリーインスタ部の紹介
ファングリーインスタ部は、2021年に有志の3名により結成されました。そんなインスタ部の“中の人”は、サイトチェックやコーディング修正で制作を支えているアルバイト2名と、発足当時はアルバイトで現在は主力デザイナーとして活躍する社員の1名。代表の松岡さんも、インスタ部の定例MTGに参加したり、投稿の最終確認を行ったりしているそうです。
インスタグラムのコンテンツを投稿するまでには、ネタ探し、撮影、画像・動画編集、文章作成など、様々な作業をこなさなければいけません。ファングリーインスタ部では、メンバー3人で効率よく運用するため役割をしっかりと分担しているとのことで、詳しく聞いてみました。
本業で培った画像編集スキルを活かし、投稿用の画像をブラッシュアップするTさん、写真ネタの投稿者との密なコミュニケーションから引き出した情報で文章を作成する萱場さん、そして普段からSNSチェックを欠かさずSNSトレンドに強いMさんの3人が、それぞれの得意を活かしてインスタ運用を行っているんですね。
Mさん:
「(お客様対応が多いため)自分がインスタ部の活動に時間をあまり割けない分、萱場さんとTさんがどんどん作業を進めてくださっていてとてもありがたいです。忙しい中でもインスタ部の活動を続けているのは……SNS全般が好きだからかなと思います。
あとは、デザイナーという本職のほかに、SNS運用という強みを+αで持っておきたくて……。自分が在籍するデザインユニットには、実力のあるデザイナーがぎっしりいます。そのなかで、自分のできることを増やしていきたいとの思いもあって、インスタ部の活動を続けています。」
ファングリーインスタ部のこれまでの軌跡
有志の3名から始まったファングリーインスタ部
インスタ部発足のきっかけは、ある日代表の松岡さんから会社の全体チャットに上げられた「インスタ運用担当を募集してます」というゆる募。自ら立候補したという3人ですが、当初はどのような思いで立ち上がったのでしょうか。
萱場さん:
「もともと私たちは一緒にランチをする仲で、インスタ部の結成前からよく集まっていました。松岡さんから募集があった時、私がインスタ運用にちょっとした興味があり、せっかくの機会だからと3人で挑戦してみることにしました。」
最初にインスタ運用に興味を持ったという萱場さん。アイデアを出しながら主体的に取り組めること、社内での交流活性化につなげたいとの思いがあり、TさんとMさんを誘って3人で立候補しました。なかでも、SNSがやばいほど好きだと言うMさんは、活動開始をかなり心待ちにしていたそうです。
Mさん:
「SNSって、会社規模など関係なく、取り組んだ分だけいいね数もフォロワー数も増えるところが面白いと感じていて、企業のSNS運用に前から興味を持っていました。実際に今、大企業と言われている会社よりも、ファングリーの投稿の方がいいねの数が多い時もあって、アカウントの成長を実感します。ただ発足当時は、インスタ運用に関する知識は全くのゼロで、手探り状態での出発でした。」
初回MTGでは、代表の松岡さんとともにペルソナ設定、投稿内容、投稿日程・頻度など事細かにルールを定め、運用に挑んだと言います。実際に運用を始めてみて、難しいと感じたところを聞いてみました。
萱場さん:
「投稿するにあたってネタ探しが重要なのですが、社員にいろいろ聞きたくても、絡む機会はそんなになくて……。なので、まずは日報(一日の最後に全体チャットに送る業務報告)から探ることをしていました。社員の休日の過ごし方や趣味に関する報告を見逃さないようにして、自分の引き出しに入れておくようにしました。
ただ、一番大変なのはそこからの“やりとり”でした。踏み込んだ質問をしてしまうと、ネタによっては相手に嫌な思いをさせてしまったり、仕事の邪魔になってしまうのでは、という葛藤もありました。」
そんな状況を打破すべく、インスタ部で決めた取り組みが、“ワンクッション置く”ということ。取り上げたいネタがあれば、まず3人で相談してから社員へのアタックを開始するようにしました。
このワンクッション置いているという話を聞き、内心驚いた私。というのも、普段私が見ていたインスタ部は、社内で起こったどんな小さなネタも見逃さず、良い意味で“遠慮をしない”活動をしているイメージが強かったからです。
インスタ部:
「大阪のおばちゃんみたいに、すぐアタックできたらいいんですけどね……(笑)」
社内・社外問わず好評の投稿に!コロナ禍でプライベートネタ中心にシフト
社員へのアタックが難しい……と話すインスタ部ですが、社員のプライベートネタは年々増えている印象です。今では、趣味を持つ社員に密着してシリーズ化された投稿も。このようなプライベートネタ中心の投稿スタイルは、当初より計画にあったのでしょうか。
Tさん:
「やっぱり最初は、会社のインスタだから会社のことしか載せられない、と社内限定のネタにしていました。でも、コロナ禍になるとリモート勤務が始まり、出社メンバーも少なくなったのでネタを探すのが難しい状況になってしまいました。それをきっかけに、徐々に社員のプライベートに関する投稿を増やしていきましたね。」
萱場さん:
「そうそう!しかも、プライベートを取り上げるようになってから、インスタへのアクセスが増えましたよね!」
インスタ部の転換期は、まさにコロナがもたらしたものと言っても過言ではない様子。一スタッフの私からすると、プライベートネタは普段あまり関わりのない社員を知るための一つのツールでもあり、インスタ部の投稿はある種の“社内報”として捉えています。
最近では、居合道を極めているWebディレクターSの休日にフォーカスした投稿が印象深く、なかなかお話をする機会がない私は、投稿を通してWebディレクターSの人となりに触れることができました。
萱場さん:
「WebディレクターSの日報で、居合道をやられているという情報を目にした時から、お話を伺いたいと思っていたのですが機会がなく……。そんな矢先に、WebディレクターSの方から『居合道を練習している様子を取り上げてほしい』との依頼がありました。
いつもは自分たちから打診しているので、社員の方からそう言っていただけたのはすごく嬉しかったし、自分たちの活動にも注目いただいているのだと実感できました。」
そんな例のWebディレクターSの投稿がこちら
新しいことにどんどん挑戦!“失敗したらすぐに次へ”の運用スタイル
インスタグラムのアルゴリズムは常に変動し、未だ運用ノウハウも確立されていないため、インスタ運用は挫折しやすいと言われています。そんな中でも、ファングリーインスタ部のフォロワー数は正攻法の運用のみで右肩上がり!着実に前進するためのコツとは一体何なのでしょうか。
Mさん:
「私自身SNS運用が強いわけではありませんが、X(旧Twitter)でインスタ運用系のアカウントをいくつかフォローしていて、そこで知ったことをインスタ部に共有しています。アルゴリズムの大規模な変動があった時や、バズりやすい投稿方法など、いろいろ見た中で役立ちそうな内容を実践しています。」
SNSから新鮮な情報を収集して、インスタ部内に周知していると言うMさん。インスタ部メンバーからは、固定観念に固執しないMさんの意見やアドバイスは、活動の低迷期をスパッと断ち切るカギになっているとのこと。
Mさん:
「採用のためのアカウントではありますが、求職者だけではなく、普通の人も面白いと感じる投稿も考えたりします。社員のおすすめ本紹介シリーズはまさにそれで、一見採用には関係ないような投稿をきっかけに、ファングリーという会社に興味を持ってもらえることもありました。」
入社前の私も見ていた社員のおすすめ本紹介シリーズ
入社前に私が感じていた「企業アカウントっぽくないな」というイメージは、まさにインスタ部の思惑通りだったのですね……!ただ、今までの取り組みの中には不発だったこともいくつかあるそう。なかでも、活動初期に行っていた【いいね活動】は気持ちの面でも良くなかったと言います。
萱場さん:
「活動初期には、投稿のいいね数ばかり気にして、数値が伸びないことにいちいち落ち込んでしまっていたこともありましたね……。でも、モチベーション高く運用を続けていくためにも、いいね数だけで一喜一憂する必要はないと感じて、分析方法を工夫してみました。
今では、投稿からプロフィールへと飛んだ割合【プロフィール遷移率】と、投稿からフォローまで進んだ割合【フォロー完了率】に注目していて、それぞれに目標数値を設けて、投稿の成果率を判断するようにしています。ただ、アルゴリズムは常に変わるので数値判断に偏らないよう意識はしています。」
私、八木も個人の活動でインスタグラムのビジネスアカウントを保有していますが、いいね数に気持ちを左右されてしまうこともしばしば……。インスタ部の話を聞いて、目的に合った分析方法の重要性を感じましたね。
細部までこだわり抜いたインスタ部の投稿
以前からインスタ部の投稿へのこだわりをヒシヒシと感じておりましたが、今回インタビューをしてみると、想像以上にこだわりポイントが満載でした!なかでも、画像・動画の編集を担当されているTさんにこだわりを聞いてみると……
Tさん:
「こだわっているポイントはいくつかありますが、まずは画像も動画も“人のぬくもり”が感じられるような画になるように意識しています。機械的でどこにでもあるようなものではなくて、ひと手間をかけた手作り感が伝わっていると嬉しいですね。社員の方々からいただける写真にはどれも個性があるので、その個性を活かしつつ、見ていて楽しくなるような投稿を目指しています。
あとは、画像をひと目見て投稿の内容がわかってもらえるように、画だけだと伝わりにくいものには文字入れも行うようにしています。また、デザイン性も考えて、必要のない余白に文字や画像を差し込んだりして調整しています!」
こだわりを持って編集作業を行っている分、たまに社員の方から頂ける写真にダメ出しをしてしまうことも(笑)再撮影や違う写真の共有を求めることもしばしばあるのだそうです。私も以前、ネイル特集の際に撮影いただきましたが、しっかりとそのこだわりを感じました。
太陽光のもとでの撮影が良いとのことで屋外にて撮影してもらいました!
Tさん:
「動画撮影の際には、以前社内の動画ディレクターに協力を仰いで、オリエンテーションを開いていただいたこともあります。事細かにアドバイスしていただいたおかげで、インスタ部の動画撮影スキルがアップしました!これからも、アドバイスを参考にまだまだブラッシュアップを重ねていくつもりです。」
映像ディレクター直々にご指導いただいたリール動画がこちら
そして、インスタ部のこだわりポイントは文章にも。文章作成を担当している萱場さんは、常に「秒で読める」「小学生でも読める」文章を意識しているそう。難しい漢字にはひらがなをふるなど、SNSでは投稿を見るか見ないか瞬時に判断されてしまうからこそ、何も考えずに読める読み物を目指しています。
ほかにも、投稿の最後に挿入する、求職者向けページに遷移させる誘導画像は、シリーズごとに種類を分けているという徹底ぶり。インスタ部の投稿は、細部にまでこだわりが光ります。
ファングリー“陰の立役者”!インスタ部が発信するファングリーカルチャー
有志が集まって結成されたインスタ部は、今では社内・社外問わず、ファングリーカルチャーを発信する広報的存在として欠かせません。今回インタビューの最後に、インスタ部からご覧いただいている皆様へ一言いただきました!
ファングリーでは一緒に働くメンバーを随時募集しています。現在事業拡大に伴いWebディレクター、コンテンツディレクターを積極増員中!スキルを活かして成長したい方からのご応募をお待ちしております。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?