チームにコミットする意義と方法
背景
私はWebエンジニアとして300人くらいの会社で働いていて、1社目で5年目くらいです。5人のチームに所属していて、アジャイル方式で開発を行なっています。
喜ばしいことに、新しく、数名の新卒~2年目くらいの方がチームに加入してくれることになりましたので、自分が一番伝えたいことを記録しておくべく、ここに書くことにしました。
自社で導入している社内ツール(とモンスターハンター)の単語が出てきますが、詳しい説明は割愛させてください。
前提
まず、新しく加入してくれる方は、新卒でプログラミング歴が1年未満、もしくは社会人経験が1年未満という感じです。正社員でフルタイムです。
一番伝えたいこと
一番伝えたいことは、「チームにコミットして欲しい」ということです。
チームにコミットするということ
「コミット」という言葉を調べると、「積極的に関わること」という意味が載っています。
もう少し自分なりに現状に即した説明をすると、
チームの一員であることを自覚すること。
チームの戦力になろうとすること。
の二つかなと思います。
モンスターハンターでいうと、4人でプレーして、それぞれがチームとしてモンスターを倒すために何かしら役割を果たしている状態のことです。
例えば全ての部位破壊をするという目標があって、ハンマーを持っている人が頭を狙い、太刀を持っている人が尻尾を狙い、あとは足と翼を狙って、全ての部位破壊をして追加の報酬を得られたのであれば、みんながチームにコミットできている状態でしょう。
逆に、1人だけ薬草を採取しているとか、後ろから散弾を撃ってくるとか、役に立たない武器を持って来るとか、これはチームにコミットしているとは言えない状態です。
現実世界でいうと、下記のような方はなかなかチームにコミットできているとは言い難いのではないでしょうか。
・過去のチームの決定を尊重せず、現状の不満ばかりを言う人
・チームのことが何も分からないまま、自分の目先のタスクだけをこなしている人
・自分にとって興味がでることだけをやり、興味がでないことはやらない人
・自分の成長ばかり気にして、業務を進めようとしない人
・いつもお客さん意識で、他人から与えられようとばかりする姿勢の人
どれもチームの一員であるという当事者意識が十分ではなさそうです。
チームにコミットすることの意義
なぜチームにコミットした方が良いのか。
その方が楽しいからです。
これは主観ですから、全員に当てはまることではありません。
しかし、モンスターハンターを想像しても分かる通り、
・自分だけ楽をして戦わないでいる
・しっかり戦って苦労を分かち合い一緒に目標を達成する
振り返った時にどちらが楽しかったと言えるでしょうか。
充足感があるのはどちらでしょうか。
チームにコミットすることの具体的な方法
では、具体的にどのような行動をして欲しいかを記述します。
①しっかりレスポンスする
チーム内のコミュニケーションにレスポンスしないのは、自分には関係ないと思っている証拠です。当事者意識があれば必ずレスポンスがあるはずです。ただレスポンスしたからと言ってそれだけでコミットできているわけではありませんが、コミットの前提となるような行動だと思います。
②社内wikiを読んで、今までやってきたことを理解し尊重する
過去を知らないと現状に至った理由がわかりません。日本の現状を理解するには、日本の歴史を学ぶ必要があるのと同じです。
現実的には、全ての歴史を知る必要はありませんし、社内wikiで分からないこともあります。ただ、最低限、チームの過去を尊重する姿勢が大切です。
チームの過去は自分の過去と同じですし、過去をただただ批判しても、なんの戦力にもなりません。つまりコミットからは遠い状態です。
③slackや社内wiki, Jiraを見て、今やっていることを理解する
ついつい流しがちなslackをきちんと追いましょう。少なくともチーム内の会話はきちんとキャッチアップする必要があります。
今、チームは何をしようとしているのか。
チームの一員としての自覚があれば、それを理解しようとするはずです。
slackだけでなくwikiやJira(タスク管理ツール)も同様です。
④Jiraのタスクを見たりして、これからやることを把握する
チームが抱えているタスクを理解しましょう。
チームはこれから何をしようとしているのか。
チームの一員としての自覚があれば、それを理解しようとするはずです。
一緒に戦う上で、共通の目標をきちんと持っていたいものです。
⑤チームの誰かがやらなければならないが、放っておいても誰かがやってくれるかもしれないようなことを、進んで自分がやる
具体的に念頭に置いているのは、
・他チームからの問い合わせ対応
・障害対応
・チームの誰もよく分からないタスクをやること
などです。
①~④はどちらかというと当事者意識に関わる内容ですが、これはチームの戦力になるという内容です。
現実的には、チームにjoinしてすぐにはできないし、もう少し歴のある他の人がやると思いますが、しばらくの間は少なくとも当事者意識を持って、しっかり解決までしっかりフォローして欲しいです。
目標
具体的な今のプロジェクトという前提での目標です。期待です。
①joinして3ヶ月後
「確かこういう課題(チケット)があったな」と思えるようになる。
自分で課題を起票できるようになる。
②joinして5ヶ月後
チームの誰もよく分かっていなさそうな課題を引き受ける。
他チームからの質問に回答する。
③joinして7ヶ月後
タスク洗い出しの課題を引き受ける。
終わりに
最後まで読んでいただきありがとうございます。
本当に偉そうに書きましたが、自分もこういうことを考えるまで数年かかりました。自分が通った道よりも近い道を歩んでくれたら嬉しいという気持ちです。
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