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【プロローグ】一人暮らし歴18年目にしてシェアハウスに引越し、2年後一人暮らしに戻る話

2023年2月末、タイトル通り私は約2年暮らしたシェアハウスを引越し、再び一人暮らしに戻ることにした。
2021年2月入居〜2023年2月末退去予定。ほぼほぼ2年間である。
入居時は、コロナ禍が始まって約1年が経とうとしていた頃だった。

その頃、私は京都市内に住んでいた。
私の一人暮らし歴は、いわゆる大学進学と同時に、のパターンである。
そこから何度かの引越しを繰り返し、シェアハウスに住む前は、約6年間、同じ賃貸アパートに住み続けていた。

京都の賃貸物件の多くは、契約更新の度に「更新料」という支払いが発生する。
私が住んでいたアパートの場合、2年毎更新で、更新料は家賃1ヶ月分であった。
ついでにいうと、他にも「契約更新事務手数料」15000円+税を不動産屋に払うシステムもあった。不動産屋に提出する書類はA4用紙1枚だけだったので、15000円はとても腑に落ちなかった。

他にも、やれ保証会社だ、火災保険だと加わり、2年毎に10万円に近い出費が必要となった。
だから京都に住み続ける間、引っ越そうかどうしようかという迷いは、時折脳裏にふっと現われては消えていた。

2020年の夏、居住6年目の契約更新を2021年1月に控えた半年前、という時期、
「引っ越そう、もーーーう引っ越そう、引越したい!」
私の脳内はそんなモードだった。

京都の更新料システムだけでなく、そのアパートは結構な急坂の頂上にあった。
コントラバスと、徒歩で帰宅する私には、その坂道はとても大変なのである。

その立地だから、楽器演奏可の物件なのかも知れない。
家賃も相場より安いのだからと妥協して入居はしたのだが、
段々と、やはり、その坂道が辛くなって来たのである。

しかし、その夏、良い物件は見つからず、ご縁が頂けなかったのだなぁ、と諦める事にした。

そうして迎えた2021年1月。
年末に更新費用も一通り払い終え、また2年間は現状維持だなぁと思っていた。その矢先、新年早々に会った知人が言う。
「そう言えば、フネちゃん(←私)夏頃物件探してたよな。大阪に条件に合った良い物件あるで。」

そう言って紹介されたのが、シェアハウスである。
これが私が2年住むことになったシェアハウスである。
その場でスマホを取り出し、webサイトで物件情報や写真を眺める。

楽器演奏可で、駅近で、大阪市内で、と良い条件が並んでいた。
家賃は上がるが、何とかカバー出来るとは思った。

…けど、シェア、、、シェアハウスか。他人と住むのか。ちょっと無いな。。。
と云うのが、第一印象だった。
しかし、迷わせる理由もあった。

当時、そのシェアハウスは、コロナ禍の中、オープンしたてで居住者がゼロだった。今、入居すれば一番乗りだ。そして、上手く行けば数ヶ月位は独り占め出来る、、、かも知れない。と、知人も薦めてくれる。

そして、フルリノベーションを施されたという建物。新築と言って過言出なかった。
女子だったら誰もが「おしゃれー!」と言いそうな佇まいだった。
共有と言えど、広いリビング・キッチンは、一人暮らしでは実現出来ないサイズ感で魅力的に映った。

結局、シェアハウスを教えて貰った2、3日後に内見して入居を決めた。
お洒落な新築に住んでみたかった。
それまで、築30年前後の家ばかりに住んでいたから、それも好きだけど、
お洒落な新築に憧れがあった。

京都のアパートの大家さんは、一通り支払い済みだった契約更新費用を、退去時費用として相殺してくれる良心的な人だった。
だから引越し費用は比較的かからなかった。
シェアハウスの備品と重複する家財、家電も譲ったり処分したりした。
シェアが合わなくて万が一すぐ退去する事になったら、全部買い直さなくてはいけないな、と、少し不安にはなった。

とにかく、こうしてシェアハウスに住み出した。

さて、前置きが長くなったが、
次回からは、時系列にシェアハウスで起きた事を書いていく訳ではなく、
「シェアハウスで暮らすなんて無理無理」と思っていた私が
実際暮らしてみた体験談を何回かに分けて紹介してみたいと思う。

シェア暮らしの1年目に起きた事が大半になるかな、と。
それくらい、2年目は良いとこも悪いとこも、日常として慣れてはいました。

今回はこんなところで。

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