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天界きってのイケメンを描いてみたが……

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二郎神
という天帝の甥っ子にあたる神がいてですね。

『西遊記』で、悟空と戦うんですね。変身対決。

何で戦うかっていうと、二郎神は、天界で桃を食い散らかした悟空を捕獲する任務を天帝から仰せつかってるからです。

二郎神は、西遊記岩波版によれば、さわやか系のイケメン

彼は犬を飼っている。武器は三尖両刃の神鋒らしい。治水の神としてまつられることが多い模様。

今回、愛言社様の中国語学習雑誌『聴く中国語10月号』連載の『西遊記』にて、そんな二郎神を描かせていただきました。

(なお、悟空が桃を食い散らかした話はこちら↓)

で、そのイケメンが左下です。


株式会社愛言社『聴く中国語10月号』挿絵

これが精いっぱいのイケメンです笑。

二郎神は、耳が肩まであるらしい。耳が長いのは、貴人の相でよくあるパターンですね。昔のイケメン基準はよくわからないね。

どうでもいいんですけど、天帝は、丸がこいの中にいて怒っている人なのですが、二郎神と親戚なので、眼の辺を似た感じに描いてみました。

天帝、先月号でも激おこしてたんですけど、今月も引き続き、激おこ運行です。

もう一つの丸がこいの中の老人は、太上老君です。

炉を作って、この中に悟空を入れて溶かそうと、待ち構えてます。come on! みたいなニュアンスの中国語を入れたかったのですが、スペースに入りきらなかったです。

鏡を持ってるのは托塔李天王。哪吒のパパです。この照妖鏡は、真実の鏡的なもので、悟空が何に化けても正体を見破れるようです。

ところで、二郎神は、昔のジャンプが好きな人なら知ってると思うんですが、『封神演義』の楊戬(ようせん)と同一視されてます。

彼、犬飼ってて美形担当でしたよね。

・懐かしい人には懐かしい、フジリューの『封神演義

悟空が二郎神を小バカにしきった表情でいるところが、個人的におすすめポイントです。

悟空は自分で美猴王って名乗ってたので、美に対してうるさいのではないかと思うんですよ。

だからこれは、悟空と二郎神の、お互いの美意識の戦いでもあるんじゃないかと考えたりもしながら描きました。

悟空はこの戦いで負けて捕獲されちゃうんですけど、その前に、劣勢の味方をときどき助けに行ってあげたりしてて、そのせいで負けたんじゃない? とも思える。

でも、負けないことには西天取経の旅が始まらないですしね


こちらボツ稿

ボツ絵

語学ができないと現地の情報にアクセスするって難しいですけど、『聴く中国語』では毎号中国のトレンドが織り込まれているので、その辺好きな方におすすめ。

今号は、中国各地の朝ごはんにフォーカス。

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